【COMDEX Spring Report Vol.8】米VTech Information、独自OSを採用した新型PDA『Helio』を発表
1999年04月22日 00時00分更新
米シカゴで19日(現地時間)から開催されているCOMDEX Spring/Windwos Worldにおいて、米VTech
Information社はパームトップサイズのPDAである『Helio』を発表した。
赤いボタンは電源ボタン、それ以外の3つはアプリケーションへのショートカットボタンとなっている。本体上面の右側には、専用のスタイラスペンが収納されている |
Helioは、OSに独自開発したHeliOS 1.1を採用している。そのほかの主なスペックは以下の通り
・プロセッサー:32bit RISCプロセッサー - 75MHz
・メモリー:2MBフラッシュメモリー(OSをインストール) + 4MB SDRAM(最大16MBまで拡張可能)
・ディスプレー:16階調グレースケール液晶(160×160ドット)、バックライト付き
・タッチパッド:アナログ方式、解像度1024×1024ドット
・バッテリー:単4電池2本使用(15時間の連続使用が可能)
・サイズ:幅80×奥行き16×高さ116mm/約170g
・インターフェース:RS-232C×1、専用シリアルポート×1
発売は6月の予定で、価格は199ドル(約2万4000円)。当面は北米地域でのみ販売され、日本への出荷は未定だという。
パッケージには専用のクレードルと、『Helio Desktop Software』という専用オーガナイズソフトが同梱される。対応OSはWindwos
95/98/NT4.0で、MacOSには対応していない。ボディーはプラスチック製で、10色のバリエーションが用意される。
機能面ではToDoリスト、電話帳、スケジューラー、Eメール、手書きメモ、計算機、家計簿、メモ帳が用意されている。またマイクとスピーカーを内蔵しており、ボイスメモ機能も備えている。録音時間は最大で25分。音声はHelio内では独自のフォーマットで記録されるが、パソコンに転送した場合はwavファイルにコンバートされる。
専用のクレードルはシリアルポートでパソコンと接続する。クレードル中央部のボタンを押すと、自動的にDesktop
Softwareが起動し、Helio内のデータとパソコン側のデータとでシンクロを図るようになっている。
クレードルはパソコンとの接続のためだけに使用する。画面に表示されているのは、ボイスメモ機能 |
スケジューラー機能と電話帳機能は、『Outlook』『Act!』『GoldMine』『Lotus
Organizer』といったオーガナイズソフトと互換性を持ち、データのインポートとアウトプットが可能になっている。
HelioはVTech Information社としては初めてのPDA製品。生産は中国にある工場が担当しているとのことだ。