米IBMは20日(現地時間)、OSにマイクロソフトのWindows CEを採用したノートブック型PDA、『IBM
WorkPad z50 mobile PC companion』(以下、WorkPad z50)を発表した。北米内で5月4日に発売される予定で、価格は999ドル(約12万円)。また、米シカゴで21日から開催されている“Mobile
and PDA Expo”にて、WorkPad z50の実機を一般に公開した。
画面が少し小さいことを除けば、ThinkPadと外観はほとんど変わらない。画面の右側にある白いボタンを使って、コントラストとブライトネスを調節できる |
WorkPad z50は、IBMとして初めてWindwos CEを採用した製品となる。形状はThinkPadと同様のノート型だが、CPUにNEC製のVR
4121-131MHzを採用している点がノートパソコンとは異なる。
また、厚みはフタを閉めた状態で1インチ(約2.5センチ)に抑えられており、IBM製のノート型デバイスとしてはもっとも薄い部類に入る。
WorkPad z50の主なスペック
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インストール済みソフトは、Microsoft Pocket Office、Microsoft Pocket Outlook、Microsoft Voice Recorder、Microsoft Pocket InternetExplorer、Microsoft Expedia Pocket Streets 98といったおなじみのポケットシリーズ。インターネット接続用のIBM Global dialer(IBM NET接続用ツール)とIBM Mobile Connect client software。ツール類のbPrint、bFaxPro、bUseful Backup。そして、パソコンと連携をとるためのWindwos CE Serviceとなっている。
付属のドッキング・クレードルは電源を供給するほか、パソコンとの接続ポートを備えている。通信関係は、33.6Kbpsのモデムを内蔵。また標準でIrDAポートも備える。
ドッキング・クレードルとは、底面のコネクターで連結される |
キーボードはThinkPadと共通の配列を採用し、キーサイズはThinkPadに比べ約95%の大きさを確保している。ファンクションキーの位置にはアプリケーションのラウンチキーが12個配され、ユーザーが機能を自由にアサインすることもできる。
PDAとしての特徴は、本体右側面に用意されたコンパクトフラッシュ用スロットだ。このスロットにはIBMが第2四半期の発売を予定しているIBM
MicroDrive(340MB)を搭載することが可能。
本体の左側面。左からVGA出力、コンパクトフラッシュスロット、IrDAポート、シリアルポートが並んでいる |
本体にはマイクとスピーカーが内蔵されており、インストールされているMicrosoft
Voice Recorderを利用してボイスメモを録音することもできる。
なお、北米市場では5月4日からの発売がアナウンスされているが、日本国内での発売は未定となっている。