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米フラッシュポイント、デジタルカメラ内で使用する画像編集ソフトを発表

1999年04月20日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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『Digita FX』
『Digita FX』



米フラッシュポイントテクノロジー社は、同社のデジタルカメラ用OS『Digita』上で動作し、デジタルカメラ単体で撮影画像の編集を可能にするソフトウェア『Digita FX』を発表した。これにより、Digita搭載のデジタルカメラでは、パソコンなしでカラーバランスを調整したり、各種のフィルターをかけたりといった処理が行なえる。米国ではすでに発売済みだが、日本では5月下旬に同社のウェブサイトからダウンロード販売される予定。価格は1980円。

現在国内で販売されているDigita搭載のデジタルカメラには、コダック(株)の『Kodak Digital Science DC220 Zoom』、『同 DC260 Zoom』、ミノルタ(株)の『Dimage EX ZOOM 1500』、『同 WIDE 1500』がある。

Digita Postを使ってファイルを転送している様子
Digita Postを使ってファイルを転送している様子



また、同じくDigita搭載のカメラ用ソフトウェアとして、カメラにモデムを接続して、カメラから直接電子メールを送信できる『Digita Post』を開発中であることを明らかにした。Digita Postでは、撮影した画像を、一般的なインターネットプロバイダーとメールサーバーを利用し、添付ファイル(MIME形式)として送信できるほか、テキスト(現在は英文のみ)を入力してメッセージと一緒に送信することもできるという。米国では近いうちに提供する予定という。価格は未定。Digita Postの日本語版については、携帯電話やISDNへの対応、日本語テキストへの対応などの仕様を検討している状態で、米国版よりも遅れるという。

フラッシュポイントテクノロジー社のデビット・プラット社長兼CEO
フラッシュポイントテクノロジー社のデビット・プラット社長兼CEO



デビット・プラット(David Pratt)社長兼CEOによると、現在Digitaを採用しているコダック、ミノルタ、セイコーエプソン(株)(フォトプリンタ『プリントンPT-100』に搭載)に加え、そのほかのメーカーでも、デジタルカメラにとどまらないデジタルイメージング機器のオペレーションシステムとしてDigitaの採用が検討されているとし、今後のDigitaのイメージング機器への展開に期待を寄せた。また、2001年にはデジタルカメラの年間需要が1200万台に達するとの予測をあげ、現在アメリカ市場で10パーセントほどのDigita搭載機のシェアが急速に伸びるだろうと述べた。

さらに、フラッシュポイントテクノロジー社では、日本市場での事業拡大とビジネスパートナーサポートの強化を目的に、日本支店を開設したと発表した。日本支店代表件企画・営業マネージャには相原敬雄氏が担当する。相原氏は以前、米アップルコンピュータ社でイメージング製品のプロダクトマーケティングを担当し、デジタルカメラ市場の立ち上げに貢献したという。'97年3月に日本オフィスを設置している。

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