ロータス(株)は、ウェブアプリケーション構築用の100% Pure Java開発ツール群『eSuite
DevPack R2.0』のプレスブリーフィングを行なった。eSuite DevPack R2.0では、アプレットの起動時間が従来比で50パーセント向上したという。新機能としては、サーブレットを作成するためのツール“サーブレットツールキット”が追加された。これは、基幹システムとウェブアプリケーションとを結ぶサーバープラットフォームとしてドミノを利用するためのもので、サーバー側のソリューションをJavaで構築できる。
データプレゼンテーションアプレット(オフィスツール機能を提供するアプレット群)の表計算アプレット |
ドミノとのデータ連携も強化された。“InfoBus/FXデータアクセスアプレット”によりドミノのドキュメントやHTMLファイルのフィールドとデータ連携が行なえる。また、“AgentGatewayデータアクセスアプレット”を使用してDECS(Domino
Enterprise Connectivity)やドミノのビュー、フォームデータなどへのアクセスが可能。
企業のイントラネットで使用できるドミノアプリケーション“プロジェクトスケジューラーデータベース”(プロジェクトのトラッキングを行なうツール)、“コンタクトマネージャーデータベース”(営業先情報や企画書の共有、作成などを行なうツール)も追加された。
eSuite DevPack R2.0は、JDK1.1.6対応で、発売は6月、価格は未定。近日中に正式な発表会を行なうという。
表計算アプレットとグラフアプレットを使用した、Web上での取引先管理システム |
表計算アプレットを使用した、ウェブ上での交通費清算システム |
同社マーケティング本部本部長の藤村厚夫氏は、「ロータスはウェブコンピューティングを推進する。Javaは負荷分散による最適化が可能だ。ノーツでもウェブブラウザーでも同じように動作するアプリケーションを提供することがロータスの基本戦略であり、LotusScriptと同様に、Java技術を活用、発展させていく。Javaとコンポーネント技術はロータスの将来戦略の柱だ」としている。