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米マイクロソフト、新ストリーミングメディアプラットフォーム『Windows Media Technologies』を発表、MP3と同等以上の圧縮技術を搭載

1999年04月14日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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米マイクロソフト社は、同社の新ストリーミングメディアプラットフォームのβ版『Microsoft Windows Media Technologies 4.0 beta』をリリースした。同製品は、コンテンツプロバイダーやソフトウェア開発者向けに高品質のオーディオ/ビデオ機能を提供するもの。同製品を利用することで、28.8Kbps以上のモデムを使ってインターネット経由でFMステレオ品質のストリーミングオーディオを楽しめるという。

また、コードネーム“MSAudio”と呼ばれる新しいメディア圧縮技術により、高品質のオーディオとビデオを提供できるという。MSAudioで圧縮されたデータはMP3データの半分のファイルサイズで、同等あるいはそれ以上の品質での再生が可能という。米National Software Testing Laboratories(NSTL)社で行なわれた実験では、研究者5人のうち4人が、MSAudioで圧縮、再生したものがRealNetworks RealSystem G2で圧縮されたものよりも品質がよいとし、また4人のうち3人がMP3で圧縮したものと区別できなかったという。

著作権問題も考慮されている。“Windows Media Right Manager”を利用して作成したデジタルコンテンツは、ユーザーに配信された後、ユーザーがメディアを再生する際に、発行人や著作権保有者の許可証が必要になる。そのほか、デジタルオーディオやビデオデータからストリーミングメディアコンテンツを作成できる“Windows Media On-Demand Producer”などが搭載されている。

Windows Media Technologies 4.0 betaには、“Windows Media Player”、“Windows Media Services”、“Windows Media Tools”、既存のアプリケーションにMSAudioとWindows Media Right Managerを統合できる開発キット“Windows Media Audio SDK”が含まれている。同社ホームページから無償ダウンロード可能。なお同社は、今回の発表に伴い“NetShow”ブランドから“Windows Media”ブランドに名称を変更するという。

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