日本アイ・ビー・エム(株)は、Linuxを採用したインテルアーキテクチャーPCをベースにしたクライアント/サーバーシステムに関して、ソリューションの企画と情報提供を行なう『IBM
Linuxサポート・センター』をオープンし、本日から業務を開始すると発表した。日本アイ・ビー・エムは、このサポートセンターの開設に関して、インテル(株)の協力を受けている。
サポートセンターの開設に合わせ、特約店やソフトウェア開発会社など、Linuxの販売やソリューションを提供する企業を対象とした、“Linuxパートナー”の募集を開始した。日本IBMは、Linuxパートナーと共同で、営業活動およびユーザーサポートを推進していくという。
同センターには『Laser5』を展開する(株)五橋研究所が参画し、IBM製PCでの『redhat
Linux』の稼働認証や技術コンサルティングを提供する。販売面ではLinuxベースの業務システムを提供している(株)テンアートニと協業する。さらにパシフィック・ハイテック(株)の販売する『Turbo
Linux』のサポートも予定しているという。
このほか、日本アイ・ビー・エムのウェブページにLinuxに関する情報を提供する『Linux
at IBM』を開設した。6月1日からは、サポートセンターからLinux関連情報を発信する『Linux
Web DB』も開設する予定という。
日本IBMの堀田一芙取締役(左)と、インテル(株)のジョン・アントン取締役副社長(右) |
インテルとの協業に関しては、Pentium III XeonプロセッサーやIA64をベースにした同社のPCサーバー『Netfinity』において、Linux対応を早期に行なうことができるとしている。
この発表と同時に発表された、PCサーバー『Netfinity 3000』および『Netfinity
5000』については、日本アイ・ビー・エムがRed Hat版Linuxの稼働確認を行なっている。また、Linux導入サポートCD-ROMを無償で提供するクーポン券が添付された、教育・学術機関向け限定モデルが用意される。このクーポン券を五橋研究所に送付すると、同社からインストールマニュアル、サーバーソフトウェアなどを含んだRed
Hat版Linuxが送付される。
日本IBMのワークステーション『IntelliStation』や『ThinkPad』で稼働するLinux。これらの製品についても順次Linuxの稼働確認をしているという |