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日本IBM、大手ハードウェアメーカーとして初めてLinuxサポートセンターを開設

1999年04月07日 00時00分更新

文● 報道局 佐々木千之

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 日本アイ・ビー・エム(株)は、Linuxを採用したインテルアーキテクチャーPCをベースにしたクライアント/サーバーシステムに関して、ソリューションの企画と情報提供を行なう『IBM Linuxサポート・センター』をオープンし、本日から業務を開始すると発表した。日本アイ・ビー・エムは、このサポートセンターの開設に関して、インテル(株)の協力を受けている。
 サポートセンターの開設に合わせ、特約店やソフトウェア開発会社など、Linuxの販売やソリューションを提供する企業を対象とした、“Linuxパートナー”の募集を開始した。日本IBMは、Linuxパートナーと共同で、営業活動およびユーザーサポートを推進していくという。

 同センターには『Laser5』を展開する(株)五橋研究所が参画し、IBM製PCでの『redhat Linux』の稼働認証や技術コンサルティングを提供する。販売面ではLinuxベースの業務システムを提供している(株)テンアートニと協業する。さらにパシフィック・ハイテック(株)の販売する『Turbo Linux』のサポートも予定しているという。

 このほか、日本アイ・ビー・エムのウェブページにLinuxに関する情報を提供する『Linux at IBM』を開設した。6月1日からは、サポートセンターからLinux関連情報を発信する『Linux Web DB』も開設する予定という。

日本IBMの堀田一芙取締役(左)と、インテル(株)のジョン・アントン取締役副社長(右)
日本IBMの堀田一芙取締役(左)と、インテル(株)のジョン・アントン取締役副社長(右)



 インテルとの協業に関しては、Pentium III XeonプロセッサーやIA64をベースにした同社のPCサーバー『Netfinity』において、Linux対応を早期に行なうことができるとしている。
 この発表と同時に発表された、PCサーバー『Netfinity 3000』および『Netfinity 5000』については、日本アイ・ビー・エムがRed Hat版Linuxの稼働確認を行なっている。また、Linux導入サポートCD-ROMを無償で提供するクーポン券が添付された、教育・学術機関向け限定モデルが用意される。このクーポン券を五橋研究所に送付すると、同社からインストールマニュアル、サーバーソフトウェアなどを含んだRed Hat版Linuxが送付される。

日本IBMのワークステーション『IntelliStation』や『ThinkPad』で稼働するLinux。これらの製品についても順次Linuxの稼働確認をしているという
日本IBMのワークステーション『IntelliStation』や『ThinkPad』で稼働するLinux。これらの製品についても順次Linuxの稼働確認をしているという

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