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ソニー、“スーパーオーディオCD”プレーヤー『SCD-1』を5月21日に発売

1999年04月07日 00時00分更新

文● 報道局 西川ゆずこ

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 ソニー(株)は、次世代オーディオシステム“スーパーオーディオCD”プレーヤー『SCD-1』を5月21日に発売する。

スーパーオーディオCDとは

 “スーパーオーディオCDは、デジタルでありながら、原音であるアナログ波形に極めて近い形で直接記録する“ダイレクトストリームデジタル(DSD)方式”を採用しており、原音に極めて近い音を再現できる次世代オーディオシステム。原音の波形を疎密波としてとらえ、サンプリング周波数2.8224MHzが1bitのデジタル信号として記録する。理論上、DSD方式で録音された音楽は、可聴帯域をはるかに超える100kHzまでの再生周波数帯域を備え、高域の微細な音楽成分までも再現できるという。可聴帯域内は、120dB以上のレンジを持つという。

 スーパーオーディオCDには、ディスク上に目に見えない“透かし”を物理的に埋め込む“インビジブル・ウォーターマーク”、ディスク上に制作者の意図により、絵柄・模様を埋め込む“ビジバル・ウォーターマーク”、制作者の意図により、コンテンツの“暗号化”を行なう3つの著作権保護技術が採用されている。

 記録媒体のスーパーオーディオCDディスクは、ソフト制作者が任意に“シングルレイヤー”、“デュアルレイヤーディスク”と従来のCDプレーヤーでも再生可能なCD層を貼りあわせた“ハイブリッドディスク”の3種類のディスク構造から選択できる。

“スーパーオーディオCD”プレーヤー『SCD-1』

 この“スーパーオーディオCD”の第1弾製品として、5月21日に“スーパーオーディオCD”プレーヤー『SCD-1』が発売される。価格は51万円。また同時に、『SCD-1』と組み合わせてスーパーオーディオCDの音質を楽しむステレオプリアンプ『TA-E1』、ステレオパワーアンプ『TA-N1』、スピーカーシステム『SS-1ED』を5月21日に発売する。『TA-E1』の価格が60万円、『TA-N1』が90万円、『SS-1ED』が100万円(1台)。

 併せて、既存のスピーカーシステムに取り付けて、100kHzまでの高域成分の再生を可能にするスーパートゥイーターシステム『SS-TW100ED』を5月21日に発売する。価格は10万円(1台)。

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