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NTT、ネットワークサービス事業分野で新会社2社を設立

1999年04月02日 00時00分更新

文● 報道局 白神貴司

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 日本電信電話(株)(NTT)は1日、ネットワークエンジニアリング分野の新会社2社の設立を発表した。新会社の社名はそれぞれ「株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー(略称NTT-ME)」と、「株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー情報流通(略称NTT-X)」。資本金はNTT-MEが164億6000万円でNTTの100パーセント出資。NTT-Xは資本金115億円で、NTT-MEの100パーセント出資の子会社となる。従業員規模はNTT-MEが約1万8000人、NTT-Xが約200人。

両社の社長を兼任する池田茂社長
両社の社長を兼任する池田茂社長



 NTT-MEは(株)NTT-TE東京、同関東、同信越およびNTTのマルチメディア部門が合併したもの。事業内容は、企業通信ネットワークの構築、エンジニアリング、情報通信機器やOA機器販売、サプライ送品などの供給がメインとなる。サービス提供には、同社が擁するおよそ2300人のMCP(*1)資格者が中心となってあたる。

 企業キャッチフレーズとして“ME(ミー)におまかせください”を掲げており、マルチメディアサービス『XePhion』の提供や、LAN/WAN構築、保守などのシステムインテグレーション、アウトソーシングサービスを統合して提供するという。売り上げ目標は初年度で3000億円を掲げている。

 NTT-Xは、NTTマルチメディア推進本部およびNTT研究所から、201名を集めた企業。通称が“NTT-X”となっているのは、企業テーマとなるのがネットワーク上で情報や価値の生産、消費、取り引きを行なう“Xing(クロッシング)”を掲げているためだという。事業内容は、ネットワークビジネスに特化したもので、“goo”のベースとなっている情報検索エンジンの企業内データベースでの利用などとなる。また、NTT-MEとの連携を強化し、共同でサービスの提供を行なっていくという。同社では3年後に150億円の売り上げを目標として掲げている。

 両社の社長を兼任する池田茂社長は、「両社とも、各分野のスペシャリストを集めたつもりだ。すべての分野でユーザーのニーズに応えられると思う。何でもできる会社として頑張っていきたい」とコメントした。

注1)MCP:Microsoft Certified Professional Program。米マイクロソフト社がシステムインテグレーターやコンサルタント、プログラマーなどを対象に発行している、同社製品に関する製品知識、および技術認定資格。

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