このページの本文へ

【入社式挨拶ニュースリリース】日本電気(株)の西垣浩司代表取締役社長

1999年04月02日 00時00分更新

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷


創業第二世紀に向けて、新生NECを創ろう!

 NECは今年、創立100周年を迎えるが、この記念すべき年に新進気鋭の700名の皆さんを迎えることを嬉しく、心強く感じる。昨年度は、防衛庁関連事件や業績面での低迷等があり、皆さんにご心配をおかけしたが、現在、再発防止と信頼回復のための諸施策を強力に推進し、業績回復に向けた経営革新諸施策に全力で取り組んでいる。
 NECは、創業第二世紀に向けて、「企業価値の高い地球企業」、言い換えればグローバル・エクセレント・カンパニーを目指していく。その実現に向け進むべき方向性は、顧客のニーズを解決するソリューションの提供者「ソリューション・プロバイダ」である。
 ソリューション・プロバイダとしてのNECを担っていく新入社員の皆さんには、是非とも「プロアクティブな輝く個人」となってほしい。「プロアクティブ」とは、先を見越した行動をとる、率先して行う、という意味であり、「輝く個人」とは、自信と誇りを持ち、顧客や社内からも認められ一人一人が名指しされる、すなわち「By Name」で呼ばれるような個人のことである。
 そこで、「プロアクティブな輝く個人」となる為に、皆さんには次のことをお願いしたい。
 第一に、カスタマー・フォーカスの姿勢を身につけてもらいたい。ソリューション・プロバイダにとって最も大切な事は、顧客の声を真摯に聞くことである。これにより、顧客のニーズを知るだけでなく、顧客の課題を洞察し、一歩進んだ提案も可能となる。また、カスタマーフォーカスを通じて気づいたことを積極的に提言してほしい。そして「変化を好み、変化を起こす」気概を持って、何事にも果敢にチャレンジしてほしい。

 第二に、プロフェッショナルなスキルを身につけてもらいたい。お客様から信頼され、競合他社からも一目おかれるような、社外で通用する能力、スキルを有するよう、自ら高い目標を課して自己研鑽に励んでもらいたい。

 第三に、個人のグローバリゼーションを身につけてもらいたい。欧米のビジネス・ルールやビジネス・モデルが国内にも浸透してきている中で、単なる語学力の向上だけではなく、グローバルな思考方法や感覚を身につけてもらいたい。

 NECが事業を展開している情報エレクトロニクス分野は、今後、インターネットを中核として社会全体が大きく変革していくなかで、新規かつ膨大な需要が約束されており、引き続き大きな成長セクターである。
 このような、フロンティアを切り開いていく上で、皆さんの新鮮な感性や創造力は大きな武器である。是非、新しいNECを創っていくのは自分たちなのだという自負と気概を持ってもらいたい。そして、21世紀へ飛躍する新生NECを共に創り上げていこうではないか。

(用字用語は原文のまま)

・日本電気
 http://www.nec.co.jp/

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン