コンパックコンピュータ(株)は、インターネットを介した安全な通信を可能にする、ハードウェア暗号化装置『Atalla
TrustMaster CSP』を発売した。価格は124万9000円。
『Atalla TrustMaster CSP』ボードの表側も裏側も特殊な樹脂で覆われており、これに穴をあけたり、はがそうとした場合には、アルゴリズムやキーが失われるように設計されているという |
Atalla TrustMaster CSPは、マイクロソフト社がWindows NT Server 4.0に搭載しているAPI規格である“Crypto
API”に対応し、インターネット上で電子商取引をはじめとした重要なデータのやりとりを行なうためのハードウェア暗号化装置で、Windows
NTサーバーに。コンパックによれば、PCIボード上に、暗号のためのアルゴリズムとキー、処理のためのプロセッサーを搭載した製品は、世界で唯一のものという。
Atalla TrustMaster CSPは、ハードウェアで暗号化処理を行なうため、ソフトウェアによる処理に比べ、アルゴリズムやキーの読み出し、不正な変更に対して強靱であるとしている。また、ウェブサーバーなどのプロセッサー資源を消費しないので、サーバー自体に負荷をかけず、かつ高速に処理が行なえるという。暗号化処理が増大した場合には、計8つまでボードを追加でき、同社の『Load
Balancer』ソフトウェアを利用することで、暗号化処理の負荷分散が可能となる。
製品統括部エンタープライズ製品本部タンデム製品部部長岩宮好宏氏 |