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コンパック、高度なセキュリティー機能を実現するハードウェア暗号化装置を発売

1999年03月30日 00時00分更新

文● 報道局 佐々木千之

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 コンパックコンピュータ(株)は、インターネットを介した安全な通信を可能にする、ハードウェア暗号化装置『Atalla TrustMaster CSP』を発売した。価格は124万9000円。

『Atalla TrustMaster CSP』ボードの表側も裏側も特殊な樹脂で覆われており、これに穴をあけたり、はがそうとした場合には、アルゴリズムやキーが失われるように設計されているという
『Atalla TrustMaster CSP』ボードの表側も裏側も特殊な樹脂で覆われており、これに穴をあけたり、はがそうとした場合には、アルゴリズムやキーが失われるように設計されているという



 Atalla TrustMaster CSPは、マイクロソフト社がWindows NT Server 4.0に搭載しているAPI規格である“Crypto API”に対応し、インターネット上で電子商取引をはじめとした重要なデータのやりとりを行なうためのハードウェア暗号化装置で、Windows NTサーバーに。コンパックによれば、PCIボード上に、暗号のためのアルゴリズムとキー、処理のためのプロセッサーを搭載した製品は、世界で唯一のものという。

 Atalla TrustMaster CSPは、ハードウェアで暗号化処理を行なうため、ソフトウェアによる処理に比べ、アルゴリズムやキーの読み出し、不正な変更に対して強靱であるとしている。また、ウェブサーバーなどのプロセッサー資源を消費しないので、サーバー自体に負荷をかけず、かつ高速に処理が行なえるという。暗号化処理が増大した場合には、計8つまでボードを追加でき、同社の『Load Balancer』ソフトウェアを利用することで、暗号化処理の負荷分散が可能となる。

製品統括部エンタープライズ製品本部タンデム製品部部長岩宮好宏氏 製品統括部エンタープライズ製品本部タンデム製品部部長岩宮好宏氏

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