ネットワーク アソシエイツ(株)は、米国を中心に被害が拡大しているWordマクロウイルス“Melissa”対応ワクチンの提供を開始したと発表した。“Melissa”は、米マイクロソフト社のワープロソフトWordに感染するマクロウイルス。
“Melissa”にマシンが感染すると、メールソフトOutlookのアドレス帳に記載されている上位50人に対して、自動的にメッセージが複製、送信される。Subject行には“important
message from……(……から大切なメッセージ)”とあり、……の部分にそのユーザーの名前が入る。メール本文には“Here
is that document you asked for... don't show anyone else.(ご依頼のあの文書です...ほかの人には見せないでください)”と書かれている。添付の感染文書には、ポルノ系ウェブサイトのリストが含まれているという。
同ウイルスは、Outlookをターゲットとしたもので、他のメールソフトのユーザーに直接被害はないが、知らずにウイルスの拡散に荷担してしまう可能性もあるという。
同社では、ユーザー向けにこのウイルスの検出、駆除が可能になるワクチン(β版DATファイル)を同社ウェブサイトで提供している。URLは下記。