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日本シスコ、次世代基幹ネットワーク戦略と新製品を発表

1999年03月29日 00時00分更新

文● 報道局 佐々木千之

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 日本シスコシステムズ(株)は、次世代ネットワークの中核を構成する、光インターネットワーキング戦略を発表した。同社は次世代ネットワークにおけるトランスポート機能を提供する光インターネットワーキングへの取り組みとして、5つのフェーズで進む戦略を掲げており、最終的には“IP over Optical”ソリューションとして、T(テラ)bit領域までスケールアップ可能なソリューションを提供するという。

米シスコのサービス・プロバイダ事業本部オプティカル・インターネットワーキング本部マーケティング・ディレクター、トニー・ベーツ氏 (Tonny Bates)氏 米シスコのサービス・プロバイダ事業本部オプティカル・インターネットワーキング本部マーケティング・ディレクター、トニー・ベーツ氏 (Tonny Bates)氏



 今回の発表はそのフェーズ4で、従来電話や専用線サービスをベースに構築されてきた階層構造を持つ伝送多重ネットワークを使用せずに、超高速データ通信網に最適化されたスケーラブルな次世代基幹伝送ネットワークを経済的に構築できるとするもの。

 今回のフェーズ4と最終フェーズにおいては、パケットデータ伝送のみで構成される次世代の光IPネットワークを達成するという。光ファイバーを直接ルータに収容して高速パケット伝送することで、効率的な伝送設備利用が達成されるだけでなく、高価な多重伝送設備を不要とすることでネットワークの単純化と設備コストの削減がもたらされるとしている。

 また今回のフェーズ4における、光インターネットワーキングソリューションを実現するための新製品、『ダイナミック・パケット・トランスポート製品ファミリー(DPT)』と統合アクセスルーター『Cisco ISR 3303』が発表された。

 DPTは、高信頼性IPバックボーンネットワークを実現するもので、『Cisco 12000 GSR』、『Cisco 7500シリーズ』などのルーター上で、ラインカードやポートアダプタとして搭載される。Cisco 12000 GSR用のDPTラインカードは、5月出荷予定で価格は369万円から。Cisco 7500シリーズ用のポートアダプタは6月出荷予定で、価格は221万4000円からとなっている。

 Cisco ISR 3303は、今後通信サービスとして急速な立ち上がりが期待される、IP VPNなどのIPサービスと専用線サービスを同一システム上で展開可能な冗長化システムを持つ、新しいIPサービス対応の伝送システム。5月に出荷予定で、価格は480万円からとなっている。

『Cisco ISR 3303』 『Cisco ISR 3303』

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