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キヤノン、131万画素CCD搭載の『PowerShot A50』を発売

1999年03月29日 00時00分更新

文● 報道局 白神貴司

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 キヤノン(株)は、同社のデジタルカメラ『PowerShot』シリーズに131万画素CCD搭載モデル『PowerShot A50』を追加、4月17日に発売する。CCDは2.7分の1インチのものを搭載し、光学式ズームは2.5倍。ズームレンズの画角は、35mmフィルム換算で28~70mmで、レンズ構成は前モデルにあたる『PowerShot A5 Zoom』と同じく7枚7群。このうち3枚は非球面レンズを使用しており、広角側のゆがみ(非点収差、歪曲収差)の低減を図っているという。絞り値はF2.6~11(W)/F4.0~F11(T)となっている。本体背面には2インチの低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレーを装備する。

キヤノン初のメガピクセルデジタルカメラとなる『PowerShot A50』
キヤノン初のメガピクセルデジタルカメラとなる『PowerShot A50』



 本体デザインは従来の『PowerShot』シリーズのスタイルを継承しており、カラーリングは『PowerShot A5 Zoom』に比べて若干明るくなった。操作系も 『PowerShot A5 Zoom』から継承しており、回転させて撮影モードを選択するモードダイヤルなどのスイッチ類のデザイン、配置もほぼ同様のものとなっている。

 『PowerShot A50』では、撮影モードにスローシャッターモード(最長2秒)と、夜景モードが加わった。夜景モードは夜間の撮影を、露出時間を自動的に調節することでサポートする機能。特に夜間の屋外での撮影時に威力を発揮するという。また、撮影時の光源を、太陽光、電球、蛍光灯から選択できるマニュアルホワイトバランス機能も搭載している。
 本体を縦に構えて撮影した画像を、カメラ内で回転させて正位置で表示させる機能も搭載している。

 キヤノンでは、『PowerShot A50』用に新たに専用ICを開発し、さらに約1.2MBのバッファーメモリーを搭載することで撮影インターバルを従来の4秒から約2.5秒に短縮することに成功したという。

 記録メディアはコンパクトフラッシュカード(最大48MBのメディアまで対応可能)で、画像保存形式はJPEG。画像サイズはLargeモード(1280×960)、Smallモード(640×480)の2つ。また画像の品質は、高画質のFineと標準画質のNormalの2つから選択できる。本体には8MBのコンパクトフラッシュカードが付属し、Largeモードで撮影した場合、Fineで23枚、Normalで43枚の画像が保存可能。

 電源は標準でリチウム電池(2CR5)を添付し、オプションで専用のニッケル水素充電池と充電機能付きACアダプターのセット『DK110』(価格1万円)を提供する。
 本体サイズは幅103×奥行き37.3×高さ68mmで重量は約260g(バッテリー、コンパクトフラッシュカードは除く)。価格は7万9800円で、パソコンとの接続キット、画像処理ソフト、画像データベースソフトなどのアプリケーションを収録したCD-ROMが付属する。

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