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オートデスク、プロ向けCADソフト『AutoCAD 2000』発表

1999年03月24日 00時00分更新

文● 報道局 伊藤咲子

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 オートデスク(株)は19日、プロ向けCADソフト『AutoCAD 2000』を発表した。同社はこの製品のキーコンセプトを“Where Design Connects”(ソフトの機能、創造性、ユーザー間の接続性の実現)とした。2年ぶりに来日した米オートデスク社CE0のキャロル・バーツ(Carol Barts)氏は、カナダのディスクリート・ロジック社の買収などについてコメントした。

『AutoCAD 2000』パッケージ
『AutoCAD 2000』パッケージ



CEOのキャロル・バーツ氏
CEOのキャロル・バーツ氏



 バーツ氏は、「従来、オートデスクのメインは、『AutoCAD』製品群による土木、建築の製図関連ビジネスだった。しかし今後は、機械設計や地図作成はもちろん、3日16日(現地時間)に発表されたカナダのディスクリート・ロジック社買収を機に、『3D Studio MAX』による映画、放送、ゲームといった分野にも積極的にアプローチしたい」と述べた。今後、ディスクリート・ロジックは、オートデスクの1部門“ディスクリート”として、Kinetixビジネスグループと合同で『3D Studio MAX』などのビジュアルエフェクトや3Dアニメーションなどを担当する。なお、買収と同日にディスクリートの名前でサンフランシスコにおいて『3D Studio MAX R3』を発表している(買収や新製品に関する日本での発表時期は未定)。

1画面に複数画面が開ける『AutoCAD 2000』

 『AutoCAD 2000』の“2000”は、今後発表される同社のCAD製品(後述)の核となる次世代プラットフォームであるという意味から名付けられたもの。前作の『AutoCAD R14』から今回、小さなものを含め400以上の機能が追加されている。新機能として、ユーザーから最も要望が多かった、1つの画面で複数の図面のデータが開けること(上限はなし)がまず、あげられる。図面間においてドラッグ&ドロップでオブジェクトのやり取りを可能にするマルチデザイン環境の実現、ディレクトリー構造で既存のCADファイルを表示し、そのデータを開かなくても図形をコピーできるAutoCAD DesingCenter機能が目新しい。また、オブジェクトの色/線種/文字といったすべてのプロパティーの一括表示と編集、一時的な製図の下書き線の表示も可能。

1つの画面で複数の図面のデータが開ける
1つの画面で複数の図面のデータが開ける



画面左にプロパティーのメニューが開いてる
画面左にプロパティーのメニューが開いてる



 その他の追加機能には、(1)WordやExcelデータとのハイパーリンク、(2)1枚の図面に複数枚(上限なし)のレイアウト、(3)オブジェクト、レイヤーごとの色/線種/縮尺などの印刷の設定といったところがある。

 対応OSがWindows 95/98/NT Workstation4.0/NT Server4.0、ハード環境として、MPUが前製品と同じくPentium-133MHz、RAMは32MB以上。5月13日発売で、販売は、オートデスクの販売特約店を通じて行なう。

 価格は、ネットワークに対応しないスタンドアロン用パック、LANサーバー用パック、クライアントマシン用パックがすべて1ライセンスあたり59万8000円(サポート料は含まず)。10ライセンスを含むクライアント用パックは590万円。また、サポート情報やソフトウェアツールを収録したCD-ROMと、特約店による1年間の技術サポートを1つにした『Autodesk VIPサブスクリプションプログラム』が9万8000円。

機械、地図、建築分野をそろえる

 今後は『AutoCAD 2000』周辺製品として、機械設計ソフト『AutoCAD Mechanical 2000』と『Mechanical Desktop R4』、マップ作成とGIS解析のソフト『AutoCAD Map 2000』、建築用製図ソフト『AutoCAD Architectual Desktop R2』、土地開発用製図ソフト『AutoCAD Land Development Desktop R2』の日本での発売が予定されている(それぞれの詳細は後日発表)。

昨年度の売上は、対前年比20パーセント増

オートデスク(株)代表取締役を努める志賀徹也氏
オートデスク(株)代表取締役を努める志賀徹也氏



  記者発表会ではオートデスク(株)代表取締役を努める志賀徹也氏が、同社のワールドワイドの売上高を2億8500万ドル(約303億円)と発表。この数字は一昨年度と比較して20パーセント増で、パソコンソフトウェアベンダーとしては売上高の世界第4位にあたるという。日本国内における売上高は、前年度比9パーセント増と発表された。

 なお、『AutoCAD 2000』記者発表会会場では11社のサードパーティーが『AutoCAD 2000』に対応したアプリケーションを展示した(企業名と製品名は以下に紹介)。ソフトは、『AutoCAD 2000』のリリース後約30日以内(5月中旬から6月中旬)に発表されるという。エス・アール・ディー(株)の機械設計支援ツール『AutoMech 2000』に関しては、6月18日発売で価格が24万8000円と発表した。

 ※アルファテック(株):『DENKI 2000』、構造計画研究所(株):『adpack-PRO 2000』、テスミックシステムズ(株):『Auto設計屋 2000(仮)』、エス・アール・ディー(株):『AutoMech 2000』(611)、(株)ワコム:『Proφ professional』、東洋紡エンジニアリング(株):『部品管理システム Ver4.0』、三英技研(株):『AutoSTRAX-R』、兼松エレクトロニクス(株)『gaudi-WIN Ver.4.0』、クボタ(株)『K-CAD Pedras AC II』、住友セメントシステム開発(株)『Σ for Win』、武藤工業(株)『AUTODRAF Ver5.0』

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