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【'99東京おもちゃショーレポートVol.6】注目はファービーとMIT---トミーブース

1999年03月19日 00時00分更新

文● 報道局 伊藤咲子

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 (社)日本玩具国際見本市協会が主催する“'99東京おもちゃショー”が開幕した。ここではトミーブースの様子をレポートする。

 (株)トミーは、自社商品を紹介するほか、米マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボのコーナーを開設し、そのテクノロジーを紹介した。

 メディアラボは'97年10月、次世代のおもちゃ研究・開発プロジェクト“TOYS OF TOMORROW(TOT)”を設立した。TOTは民間企業からスポンサー13社を募っており、トミーもその1社に名を連ねている。ブースには、11点の展示品が紹介されていた。以下に幾つか紹介する。

・人の動きに合わせメロディを刻む“センサーチェア(Sensor Chair)”
・表面に接触する物体の移動を感知し、音楽をつくる“マジックカーペット(The Magic Carpet)”
・たくさんのボールが詰められたプールをかき混ぜると音が鳴る“音のプール(Musical playpen)”
・ユーザーの手首につけたバンドから体温や明るさなどの情報を受け取る“ドクターてんとう虫(Red Bug Blue Bug)”

センサーチェア。手を振り上げたり、足の位置を移動させたり体を動かすと、その間だけメロディが流れるセンサーチェア。手を振り上げたり、足の位置を移動させたり体を動かすと、その間だけメロディが流れる



メディアラボ、パーソナルインターフェース研究グループのリーダー Michal Hawley氏メディアラボ、パーソナルインターフェース研究グループのリーダー Michal Hawley氏



 メディアラボでパーソナルインターフェース研究グループのリーダーを務めるマイケル・ホーリー(Michal Hawley)氏は「おもちゃを使っての遊び方を考えることで、子供の創造性が養われる。そうした遊びの創造を促すようなおもちゃを提供したいと考えている」と語った。メディアラボでは、おもちゃの開発研究を行なうため、子供たちと一緒におもちゃを研究をするとしている。

米で大人気の『ファービー』が日本語対応!

 また、同社のブースではコミュニケーション・トイ『ファービー』が大人気。日本語版ファービーは6色が用意され、5月25日に3980円で発売される予定だ。また、参考出品としてグレムリンタイプの『インタラクティブギズモ』、サイズがひと回り小さい『ファービーベビー』も展示されていた。

ファービーは大人気で、触るのさえも順番待ちするほど
ファービーは大人気で、触るのさえも順番待ちするほど



ファービーベビー(左)、インタラクティブギズモ(右)
ファービーベビー(左)、インタラクティブギズモ(右)



 ファービーは耳や目など体中に7つのセンサーを持ち、音や振動、光に反応して体を動かしたり、鳴き声を出す。はじめのうちはファービー語という妙な言葉しか話さないが、ユーザー(飼い主)がファービーに触ったり話し掛けたりすることで“成長”し、人間の言葉をしゃべるようになる。ファービーは元々、'98年に米のおもちゃメーカー Tiger Electronics社が発売したもの。国家安全保障局が局内に持ちこみを禁止するなど社会現象となり、今ではファーストフードやお菓子のキャラクターとしても活躍している。

参考出品されたファービーの鳴き声あわせゲーム、発売日や価格等は未定
参考出品されたファービーの鳴き声あわせゲーム、発売日や価格等は未定



 また、参考出品として目を引いたのがデジタルカメラ『Mexia』。25万画素で、本体内蔵のメモリにBMP方式で記録する(最大記録データ15枚)。データはパラレルポートから直接パソコンに送る。主な販売ターゲットはOLで、電子メールにこのカメラで撮影した画像を添付してほしいという。価格など詳細は未定。

『Mexia』。カラーは参考
『Mexia』。カラーは参考



 そのほか、同社ブースで目だったものを紹介する。

新型ビートルを改造した“Pikachu Car”。もともとアメリカで、テレビアニメのポケットモンスターを宣伝するために使用されていたもの。おもちゃショーにあわせ、日本に1台運んできたたそうだ
新型ビートルを改造した“Pikachu Car”。もともとアメリカで、テレビアニメのポケットモンスターを宣伝するために使用されていたもの。おもちゃショーにあわせ、日本に1台運んできたたそうだ



キーホルダー『Lumi Message』。おなかの電光掲示板にアルファベット(大文字)で26文字、カタカナで57文字を表示できる。4月24日発売で、価格は1980円
キーホルダー『Lumi Message』。おなかの電光掲示板にアルファベット(大文字)で26文字、カタカナで57文字を表示できる。4月24日発売で、価格は1980円



メール端末『Me-mail』。メール端末といってもネットワークに接続できるわけではなく、アンテナはダミー。ユーザーは付属のメモリーカードにメッセージを記憶させ、相手に渡す。主なユーザーは小学生。写真は夏に販売が予定されているキティ バージョン
メール端末『Me-mail』。メール端末といってもネットワークに接続できるわけではなく、アンテナはダミー。ユーザーは付属のメモリーカードにメッセージを記憶させ、相手に渡す。主なユーザーは小学生。写真は夏に販売が予定されているキティ バージョン



トミー、(株)フジテレビジョン、インテル(株)、(株)インフォシティで共同開発したインタラクティブおもちゃ『PCインタラクティブくも』の試作機。フジテレビで放映中の、地上波データ放送であるビットキャストと連動し、しゃべったり動いたりする
トミー、(株)フジテレビジョン、インテル(株)、(株)インフォシティで共同開発したインタラクティブおもちゃ『PCインタラクティブくも』の試作機。フジテレビで放映中の、地上波データ放送であるビットキャストと連動し、しゃべったり動いたりする



 全体を通して、女の子やOLを意識した電脳グッズを数多く見ることができた。

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