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日本シーゲイト、300Gの衝撃に耐えられるタフなHDDなど、今後の戦略を発表

1999年03月17日 00時00分更新

文● 報道局 原武士

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 日本シーゲイト(株)は、東京・天王洲の東京本社にて経営戦略に対する記者発表会を開催。同社、代表取締役社長の小林剛氏が今後の戦略について発表した。

代表取締役社長の小林剛氏代表取締役社長の小林剛氏



 同社では、今後の事業展開として、OSやネットワーク製品の発展に続いて、ストレージ製品への需要が高まってきた背景を踏まえ、IEEE1394を採用したストレージネットワーク製品の開発、Jiniや、ユニバーサル・プラグアンドプレイ(UPP)を取り入れた商品開発および、Ultra ATA/66に対応する製品販売を行なっていくと発表した。そして、組織改革と経営戦略として“シックスシグマ”の導入を発表した。

 併せて、現地時間の8日に発表したUltra ATA/66に対応するHDD『Medalist U4』を紹介した。この製品は、本体の大部分がゴムでコーティングされており、300Gのショックに耐えられるという。すでにOEMでの出荷が開始されており、数ヵ月後には国内パソコンショップの店頭にも並ぶ見通し。販売価格はまだ未定だが内部機構の見直しによる部品数の削減により、低価格化を目指したという。国内では今週中にも発表する予定という。HDD本体の大きさ・厚さは既存の内蔵型ディスクドライブとほぼ同じ。

『U4』、黒い部分がゴムでコートされている部分。国内での製品の紹介は初だという
『U4』、黒い部分がゴムでコートされている部分。国内での製品の紹介は初だという



小林氏は、近い将来にシーゲイトからいろいろな種類の商品がるということを強調した。

 今後の戦略について紹介のあった後、記者からの質疑応答に移行した。その内容は以下のとおり。

----ストレージネットワークについて、具体的な発表予定はあるか

「今回の段階では、そのコンセプトを紹介しただけ。具体的に、いつ、どういう形では現段階では公開できない」

----AV向けのHDD開発に付いてはどのように考えているか

「一連のストレージ企業がホーム向けに事業を拡大している。今日は具体的な話はできないが、非常に重要視していると断言できる」

----今回、触れなかったテープドライブについてはどのような戦略があるか

「今日の段階では発表はない」

----モバイル用のストレージにはどのような戦略をとりますか

「タイムとマーケットを克服した製品を開発することを考えている」

----IEEE1394を採用したストレージネットワークについて、具体的な戦略はあるか

「検討しているが、具体的なものは決まっていない」

----OAW(*1)の開発状況は

「開発部隊が違うので不明」

----デルコンピュータ(株)と日本アイ・ビー・エム(株)の提携についてはどのように考えているか

「シーゲイトのデルに対する依存度は5パーセント以下しかない。したがって、提携によって当社が受けるインパクトも5パーセント以下。また、IBMがすべての品揃えを出していけるかという問題は別問題。今後の両社の動向を見ていこうと思う」

「毎分1万回転をサポートするHDD市場の中で我が社は非常に強いシェアを持っている。ハイエンドのSCSIにおけるシェアでは当社は40~45パーセントのシェアを持っている」

----一般的なHDD市場の動向についてはどう考えているか

「業界のトレンドがストレージに対して大きく期待しているといえる。今後もストレージ製品の成長率はパソコンのそれを下回ることはないと期待できる」

 具体的なことは決まっていないとの発言が多かったが、今後の同社のシェア拡大・製品戦略に対する自信を感じることができた。今回の記者発表会は同社にとって、自社の経営方針を再確認することが目的だっような印象が残った。

(*1)OAW(Optically Assisted Winchester)は光学技術と磁気技術を統合したもので、ヘッドに直径350μm以下の超小型レンズと磁気ヘッドを採用したもの。ディスクの基板には現行のアルミニウムに代わりプラスチックを採用する。

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