米コンパックコンピュータ社のEckhard Pfeiffer(エッカード・ファイファー)社長兼CEOが来日し記者会見を行なった。
Eckhard Pfeiffer社長兼CEO |
同氏は冒頭のプレゼンテーションにおいて、「'98年の売上は312億ドル(約3兆6500億円)だった。'99年の売上高はアナリストの予測値の平均値は435億ドル(約5兆1000億円)だが、私はこれを上回ると確信ししている。'99年の目標はコンパックの“Internet
Leadership”を確立すること。これは、これまでのPCメーカーから、世界のインターネットのリーダーとなることを目指すものだ」と語った。
プレゼンテーション後の質疑応答は以下のとおり。
--アルタビスタ(Altavista)をスピンオフさせた狙いは。
「コンパックは、先日アルタビスタを100パーセント出資の子会社としてスピンオフさせる方針を発表しました。アルタビスタは、従来のサーチエンジン機能に加え、ポータルサイトとしての機能を持たせます。また、買収した“shoping.com(ショッピング・ドット・コム)”を統合して、電子商取引の機能も持たせます。コンパックの製品を、ここで購入することができるようになります。これは先ほど述べた'99年の目標である“Internet
Leadership”に沿ったものです」
--コンパックは昨年直接販売を始めましたが、その意図は。
「いま世界は急速に変化を続けています。特にインターネットが、その変化を加速度的に速めています。コンパックが直接販売を始めたのは、顧客のニーズがとても高くなってきたからです。しかし、従来の間接販売にも力を入れていきます」
--Linuxへの取り組みは。
「コンパックは先日、米Red Hat社への出資を発表しました。Linuxにも、顧客のニーズがあればサポートしていきます」
--メインメモリーにダイレクトRambusを採用したパソコンを発売する予定はありますか。
「ダイレクトRambusへの対応は進めています。予定通りにいけば、今年の後半には対応したパソコンを発売できると思います。ただ、こちらが期待しているとおりに対応メモリーが供給されるかは不明です。コンパックとしては、予定通りに進めています」