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シャープ、MPEG-4方式でスマートメディアに記録するデジタルビデオ『インターネットビューカム VN-EZ1』を発売

1999年03月17日 00時00分更新

文● 報道局 伊藤咲子

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 シャープ(株)は、デジタルビデオ『インターネットビューカム VN-EZ1』を4月27日に発売すると発表した。『VN-EZ1』はデジタル動画の圧縮方式に、64Kbit毎秒以下のビットレートのデータ転送向けの動画圧縮方式のMPEG-4を採用した。また、その記録フォーマットにマイクロソフト社が提唱する、マルチメディアデータをネットワーク上でストリーミングデータとして伝送するための規格“ASF(Advanced Streaming Format)”方式を採用している。このため記録した動画はWindows 95/98上で再生が行なえるほか、インターネットを利用した動画配信も可能になる。同社広報は、MPEG-4、ASFの採用は世界初という。



 マイクロソフト(株)の代表取締役を務める古川享氏は、同製品によってインターネット中継などの動画の利用が個人ユーザーにも拡大し、インターネットがより表現力豊かなものになるだろう、と談話を発表している。

 記録媒体はスマートメディア(3.3V)を採用し32MBまで対応、32MBで動画を撮影する場合、標準で約1時間(最大約2時間17分)の記録が可能。静止画はJPEG方式で圧縮し、32MBの場合標準で576枚の記録が可能。発売は4月27日で、価格は6万円。

家電事業統轄副社長の新本孫宏氏家電事業統轄副社長の新本孫宏氏



 同社のビューカムシリーズは以前から海外販売を行なっているが、 今回発表された『VN-EZ1』は、独ハノーバーで開幕したCeBITの会場で記者発表を開くほか、アメリカとイギリスにおいてもリリースを発表するなど、積極的に海外の市場開拓を図るという。家電事業統轄副社長の新本孫宏(あらもと まごひろ)氏によれば、日本においては1万台、米では6月に5000~1万台、ヨーロッパでは10月に3000台を初期ロットとして出荷する予定。アジア地域においては、香港やシンガポールでの販売を予定しているが、詳細は未定としている。



機種名


VN-EZ1


動画圧縮方式


MPEG-4


静止画圧縮方式


JPEG


画像サイズ


動画:1/4 VGAモード(320×240ドット)、静止画:(640×480ドット)


記録メディア


スマートメディア3.3V 32MB対応


動画記録時間


標準約1時間、最大約2時間17分(32MBスマートメディア使用時)


静止画記録時間


標準約576枚(32MBスマートメディア使用時)


撮像素子


1/4型CCD約35万正方画素(総画素数)、プログレッシブスキャンCCD、4倍デジタルズーム対応


レンズ


固定焦点式(マクロ付き)、F=3.4 f=3.8mm(35mm換算値37mm)、270度回転レンズ機構


シャッタースピード


動画:1/15~1/4000、静止画:1/4~1/4000秒


液晶モニター


1.8型TFT液晶カラーモニター 6万1000画素


連続使用時間


同梱のアルカリ電池使用時で約1時間


サイズ、重量


幅78.8×奥行き42×高さ88mm、約148g


価格


6万円

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