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セイフメイルがイスラエルのセキュリティシステムを採用した電子メールサービスを開始

1999年03月11日 00時00分更新

文● 報道局 伊藤咲子

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 (株)セイフメイルは10日、電子メールシステム『SAFe-mail(セイフメイル)』を使った電子メールと掲示板のサービスを開始した。'98年11月に設立されたセイフメイルは、イスラエルのGaliad(ガリアッド)社が開発したセキュリティシステムを採用した『SAFe-mail』の運用が事業の核となっている。

『SAFe-mail』

 通常、インターネットを経由してメールを送受信する場合、ユーザーは悪意の第3者によってメールを閲覧・改ざんされる危険性がある。『SAFe-mail』は、セイフメイルのサーバー上でメールを暗号化し、通信回線上もSSL(Secure Socket Layer)プロトコルとGaliad社独自のの暗号アルゴリズムで保護されるので、安全性が高いメールサービスを提供できるというもの。ただし、非『SAFe-mail』ユーザーとメールのやり取りは可能であるが、SMTPプロトコルが利用されるので、『SAFe-mail』セキュリティシステムからは外れてしまう。

 現在開始されている『SAFe-mail』のサービスは、インターネットブラウザーをクライアントとして使用した電子メールと掲示板のフリーサイトの2つ。ユーザーは、セイフメイルのホームページに名前とパスワードを登録後、無償で利用できる(データ容量の上限は2MB)。登録を済ませた後、メールサーバー上の仮想ユーザー領域が割り振られ、送受信のメールボックス、電子アドレス帳を利用できる。登録ユーザー間の通信は、セイフメイルが管理するメールサーバー内のある送信相手の領域にメッセージを移動させることによって実行される。

セイフメイル画面
セイフメイル画面



 2MB以上の電子メールサービスや、企業を対象にしたイントラネット、エクストラネットのホスティングは6月より順次開始する。価格は未定。

 Galiad社はイスラエルに本拠を構えるベンチャー企業で、データ通信の暗号化技術などで実績がある。今回ソフトメイル取締役会長に就任したアミラム・オフィール(Amiram Ofir)氏は、Galiad社の会長を務めている。

アミラム・オフィール氏
アミラム・オフィール氏



 セイフメイルは、日本国内において本年度中に国内2000万人ユーザーの獲得を目指す。また、アジア地域に『SAFe-mail』システムのプロバイダーとして商品の専売契約を取得し、韓国、台湾、香港を皮切りに、6月より順次サーバーを設置する予定とのこと。

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