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綜合警備保障と三菱電機が、人工網膜LSIを利用した複合センサーを開発

1999年03月08日 00時00分更新

文● 報道局 佐々木千之

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人工網膜LSIを利用した警備用複合センサー 人工網膜LSIを利用した警備用複合センサー



 綜合警備保障(株)と三菱電機(株)は、三菱電機の人工網膜LSI(画像センサー)と赤外線センサーを併用した、警備用複合センサーを開発した。この秋にも商品化し、綜合警備保障から発売される予定。この新型複合センサーは、画像認識(人工網膜LSI)と熱(赤外線センサー)の2つの異なる人体検出方式を組み合わせて総合的に判断することで、現在広く使われている赤外線のみによるセンサーと比べ、警報の精度が格段に向上するとしている。従来もCCDと赤外線を利用した複合センサー製品はあるが、この新型複合センサーはそれよりもずっと低価格で、赤外線のみによるセンサーよりも少し高い程度の価格になる予定という。

人工網膜LSIからの画像情報はパソコンでモニターすることができる
人工網膜LSIからの画像情報はパソコンでモニターすることができる



 このセンサーの人工網膜LSIは、任天堂(株)が昨年2月に発売した『ゲームボーイ』用カメラ『ポケットカメラ』などに搭載しているものと同様の製品で、128×128ドットの解像度を持つ。今後は352×288ドット製品や、カラー製品の製品化を予定しているという。また、この人工網膜LSIを使ったカメラを搭載する小型携帯情報端末について、近い将来製品化の予定があることを明らかにした。

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