(株)ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)と(株)東芝は4日、次世代プレイステーション用の128bitCPU“Emotion
Engine”の量産に向けて合弁会社を'99年4月に設立すると発表した。資本金は1億円で、出資比率は東芝が51パーセント、SCEIが49パーセント。SCEIは新会社の設備投資のために500億円以上を投じ、新会社に貸与する形式を取る。なお、新会社の名称は未定となっている。
両社によると、新会社は0.18μmから0.15μmのプロセス技術に対応した生産ラインを、東芝大分工場内のクリーンルームに設けるという。同ラインでは、8インチウエハーを月産1万枚のペースで量産する計画で、'99年秋の生産開始を予定している。
非公式名称で“PlayStation 2”と呼ばれる次世代プレイステーションは2日、SCEIが'99年冬ごろに発売すると発表している。
今回の新会社設立で、東芝は月産1万枚クラスの最新プロセスを持つラインを他社の出資で設置することができ、また、SCEIは次世代プレイステーション用の安定したCPU供給元を確保したことになる。