(株)ピーエフユー(PFU)は1日、同社が開発したJavaベースのPDA『BossaNova(ボサノバ)』を、開発者向けキット『BossaNova
Evaluation Kit』として出荷開始したことを発表した。同キットは、『BossaNova』本体に、パソコンとのデータ連携および充電に用いる“クレードル”、連携用ツールなどを収録したCD-ROMで構成される。
『BossaNova』は、CPUにインテルのStrongARM1100-133MHzを搭載し、DRAMを16MB、フラッシュメモリーを8MB装備する。OSにはJDK1.1に準拠した(株)アプリックスのJTRON仕様OS、JBlendを採用している。
本体サイズは幅64×奥行き110×高さ32mmで、重量は約130g。充電時間は最大約2.5時間で、バッテリー駆動時間は約17時間。入力は抵抗膜タブレット、十字カーソルキー、本体左右に1つずつついたスイッチで行なう。
ディスプレーは15階調モノクロ液晶で、ELバックライトが搭載されている。表示サイズは320×200ドット(36×58mm)。本体には、IrDAインターフェースのほか、マイク端子、スピーカー端子を搭載し、赤外線リモコンを装備する。
同社ではこの『BossaNova』を、パーソナルユースのPDAや、業務用のハンドヘルド端末としての応用を想定している。具体的には、企業の営業スタッフの携帯端末として、また、ビル内の館内ナビゲーションシステム、倉庫などでの貨物のピッキング用端末などの用途があげられるという。
『BossaNova Evaluation Kit』は400セットの限定販売で、価格は19万円。1日に販売を開始し、出荷開始は3月中旬の予定。