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So-net、2000年3月までに接続会員100万人を目指す

1999年02月25日 00時00分更新

文● 報道局 西川ゆずこ

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 インターネットサービス“So-net”を運営するソニーコミュニケーションネットワーク(株)は、ネットワークサービスの拡充、ポータルサイト化への取り組み、電子商取引サービスの拡大を柱に、2000年3月までには接続会員数100万人を目指すという。

本日の発表会場でのソニーコミュニケーションネットワーク(株)代表取締役社長の山本泉二氏本日の発表会場でのソニーコミュニケーションネットワーク(株)代表取締役社長の山本泉二氏



 '96年1月のインターネット接続サービス開始以来、So-netの接続会員は増加を続け、'99年3月末には50万人を突破できる見込みという。今後、2000年3月には100万人、さらには2003年3月には500万人の接続会員を取得したいとしている。同社の'98年度の売上高は130億円。内訳は、接続サービスからの収入が85%、その他ショッピングや有料コンテンツからの収入が15%という。純利益は今期ではじめて黒字化を果たせる見込み。さらに、'99年度は、本年度の2倍である260億円の売上高を目標としており、経常利益に関しては、利益重点ではなく、むしろ会員数の獲得を目指すという。

 '99年度は、1)ネットワークサービスの拡充、2)ポータルサイト化への取り組み、3)E-Commerceサービスの拡大の3つを柱に事業展開を行なっていく。

1)ネットワークサービスの拡充

 4月から接続コースに新たにヘビーユーザー向け“ぱわふるコース”(月額基本料金3000円。利用可能時間150時間)を設定。また、これまで有料だったホームページサービス“U-Page”を無料にする(容量:5MB)。さらに、毎月の利用料金や利用期間に応じてポイントを加算する“e-Coupon”制度を開始。加算されたポイントは、有料コンテンツやショッピングの際の割引などで利用できる。

 そのほか、携帯電話ユーザーに対応するため、エヌ・ティ・ティ移動通信網(株)(NTT DoCoMo)と共同して、新しい電子メールシステムを開発する。これにより、携帯電話からインターネットへの接続が、容易になるという。サービスのモニター運用は4月に開始、本格サービスは'99年秋には開始する予定。

2)ポータルサイト化への取り組み

 現在、100以上の企業と提携、協力して、100タイトル以上のコンテンツを提供している。4月からは、新たなコンテンツ提供企業と提携し、50~60のコンテンツを追加する予定。また、コンテンツの分類を従来型の“ジャンル系”(例:コンピュータ&インターネットチャンネル、生活&文化チャンネル)の分類に加え、利用者の感情や、気分、感性でコンテンツにアクセスできる“フィーリング系”(例:喜怒哀楽チャンネル、おーえるチャンネル、らぶらぶチャンネル)による分類に編成する。チャンネルごとに担当プロデューサーを配置し、コンテンツラインアップに力を注ぐという。

 また、4月から、デジタルガレージ(株)の運営する検索エンジン“infoseek”をサイト内の検索エンジンとして採用する。さらに、これまで提供してきたオンラインコミュニティー“ちゃ楽”に加え、'99年夏からコミュニケーションツール“Pots”を提供する。“Pots”は、米iCat社のコミュニケーションサービス“iCat”を日本語化したものである。

3)E-Commerceサービスの拡大

 So-netは、オンラインショッピングを利用するには、あらかじめユーザーがユーザーID、パスワード、クレジットカード番号を登録し、決済をする方法“Smash”を採用している。これまでの、クレジットカード決済に加え、'99年夏からデビット決済、および'99年度中には、非接触型ICカードを利用したプリペイドカード決済の仕組みを追加する予定である。

「昨年あたりからの入会者の動向を見ると、接続料金でISPを選ぶのではなく、プラスαである“コンテンツ”に魅かれて、入会する利用者が多いようだ」と、同社代表取締役社長の山本泉二氏は語っている。

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