Intelのデスクトップ製品グループジェネラルマネージャー兼副社長のPat
Gelsinger氏はIntel Developer Forumのジェネラルセッションでスピーチし、次世代コンピュータの開発にあたって、重要なターゲットとして設計上の“4つのS”(Speed、Security、Simplicity、Style)を挙げた。
Gelsinger氏は「Speed」に関しては「ビジネス・プラットフォームとしてのPCにはスピード制限はなく、知識管理、音声入力、セキュリティを強化されたデータ管理といったアプリケーションの勃興がデスクトップPCのパフォーマンスを向上させる」と述べた。
同氏は「133MHzフロントサイドバス、AGP 4Xによるグラフィックスパフォーマンスの向上、Direct
RDRAMによるメモリのバンド幅広の改善により、われわれは動作クロック600MHzを超えるバランスのとれたシステムを提供できる」としている。
またGelsinger氏は「USB 2.0」についても触れ、現行のUSB 1.1の10~20倍のバンド幅があるため、次世代のテレビ会議用カメラ、スキャナ、プリンタ、外部大容量ストレージののためのインターフェイスとして利用可能だという。
「Security」に関してはe-commerceの急速な伸長に伴って、ネットワークにつながったPCに対して、ハード/ソフト共にあらゆる階層で強力なセキュリティ機能が今ほど求められているときはないとし、Intelは今後プロセッサ、チップセットにより強力なセキュリティ機能を組み込んでいく方針であることを明らかにした。現在プライバシー保護問題で話題となっているプロセッサへのシリアルナンバーの埋め込みもその第一ステップであり、それは資産管理、データ管理、企業内のITアプリケーションのセキュリティ確保に有効だと強調した。
「Style」ということに関してはディベロッパーに対して従来同様、コンピュータを設計するにあたってエンジニアとして考えるのではなく消費者として考えることを訴えた。消費者は自宅やオフィスにフィットするスタイルを求めており、これは次世代コンピュータがもたらす革新のキーエリアであり、もっと注意を払うべきジャンルだと述べた。