このページの本文へ

米アドビ、『Adobe GoLive』の名前でCyber Studioの新バージョンを発表

1999年02月23日 00時00分更新

文● 千葉英寿

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 米アドビシステムズ社は22日(現地時間)、プロフェッショナル用途向けのWebデザインソフト『Adobe GoLive 4.0』を発表した。価格はMacintosh版、Windows版ともに299ドル(約3万6000円)。Macintosh版は3月中に、Windows版は第2四半期中に出荷される予定だ。

『Adobe GoLive 4.0』『Adobe GoLive 4.0』



 Adobe GoLive 4.0は、同社がこの1月に買収したGoLive Systems社(ゴーライブ・システムズ)が、『GoLive CyberStudio』という名前で販売していたもの。CyberStudioはMacintosh版のみ発売されていたが、Adobe GoLive 4.0ではWindowsにも対応し、クロスプラットフォームの製品として再登場を果たしたことになる。

 アドビシステムズ(株)のブランドマーケティングスペシャリスト、田中朝子氏は、「日本語版については、発売時期、価格とも現時点では未定です。また、米国のようにMacintosh版が先で、Windows版が後になるかについても開発の進行状況によって変わることになると思います」と語っている。

 なお、Adobe GoLive 4.0は、3月2日から米マサチューセッツ州ボストンで開催されるSeybold Seminars Boston/Publishing '99において、一般に公開される。

 旧CyberStudioは、プロデザイナーを対象とした本格派のWebデザインツールで、DTPソフトライクな使い勝手がグラフィックデザイナーやWebデザイナーに広く支持されてきた。同様の機能を提供するソフトは数少なく、ほかにはMacrimedia社の『Macromedia Dreamweaver』くらいしか見当たらないという。旧GoLive社の幹部は常々、「CyberStudioはMacintoshプラットフォームだからこそクリエイティブなソフトでいられる。今後もMacintosh版しか出さない」と明言していたとのことだ。

 今回、Windows版も発売するようになったことについては、アドビシステムズ(株)のJesse D.Young社長が2月1日に、「アドビの製品は、方針としてクロスプラットフォームでご提供しております。CyberStudioも例外ではありません」と記者会見で発言した通りになったと言えよう。

 Adobe GoLive 4.0では、PDF、QuickTime 3.0、XML(eXtensible Markup Language)、ASP(Microsoft's Active Server Pages)などのサポートが強化される。また、JavaScriptを実行するCyberObjectsにも新しいアクションが加わる。さらに、サイト管理機能やテーブル編集機能についても強化が図られている。

 旧CyberStudioの事情に詳しい小林剛氏は「(新機能については)すでにGoLive社がCyberStudio 3.5として開発していたもので、Webの最新状況に摺り合わせるためのものだと思います。バージョンが3.5ではなく4.0となったのは、GoLive Systems社からアドビシステムズ社への区切り付けの意味合いが強いでしょう」と語っている。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン