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オープンテクノロジーズ、米Microcode Solutionsの『FUSION-PC』など4製品を発表

1999年02月22日 00時00分更新

文● 報道局 西川ゆずこ

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 (株)オープンテクノロジーズは、'98年8月から米Microcode Solutions 社の国内代理店として活動してきたが、このたび米Microcode Solutions社の国内総代理店として活動することで合意したと発表した。これにより、オープンテクノロジーズは米Microcode Solutions社のとなる。今回は、パートナーシップ契約第1弾のソフトとなるMacintoshエミュレーター『FUSION-PC 2.0』の発表を行なった。また、同時に米Tenon Intersystems社のPower Macintosh用ウェブサーバーアプリケーション『WebTen 3.0』と『WebTen 4.0 for MacOS X Server』、Power Macintosh用電子メールサーバー『NetTen 1.3』とPower Macintosh用Xサーバー『XTen 6.1』を発表した。

●米Microcode Solutions社製品

米Microcode Solutions社CEOのJim Drew氏 米Microcode Solutions社CEOのJim Drew氏



Windowsマシン上で動作する『FUSION-PC 2.0』
Windowsマシン上で動作する『FUSION-PC 2.0』



 『FUSION-PC 2.0』では、これまでのDOS(Real DOSモード)モードの動作に加えて、WindowsのDOS互換モード環境上での動作が可能になった。これにより、WindowsタスクのDOSボックスからの起動が可能になり、MacOS画面、Windows画面の切り替えが容易になったという。そのほか、FPUエミュレーションの改良、SCSIサポートの改良により、Zipドライブを含む、取り外し可能メディアの利用が可能になった。また、ビデオサポートの改良、サウンドサポートの改良、フロッピードライブのサポートも改良された。さらに、オープンテクノロジーズの支援を受けて、日本語化も行われる。

 既存のユーザーには、ウェブサイトからのダウンロードによる無償アップグレードが行なわれる。ダウンロード開始は3月1日。パッケージ製品の販売開始は未定。対応OSは、Windows 3.1/95/98とMacOS 7.0.1~8.1。価格は未定。

 なお、現段階ではほとんどのMacintoshアプリケーションが同エミュレーター上で動作するが、米アップル社OSの仮想メモリー、(株)メディアヴィジョンの『RAM Doubler』とドイツのApplication Systems Heidelbergが開発したAtari STエミュレーター『MagiCMac』が正常に動作しないことが確認されている。

 また、「これまでEthernetサポートは重視していなかったのだが、日本市場で、Ethernetサポートの希望が高いとの認識を得たので、正式発表は未定だが、今後サポートを予定したいと思っている」と、米Microcode Solutions社CEOのJim Drew氏が語った。

 さらには、’99年4月には、次期製品であるPower Macintosh対応のエミュレーションソフトの発表を予定している。同ソフトでは、PowerPC対応のアプリケーションが使用可能になるという。同ソフトからは、Mac OS 8.5以降に対応する予定という。

●米Tenon Intersystems社製品

米Tenon Intersystem社副社長のAnita Holmgren氏 米Tenon Intersystem社副社長のAnita Holmgren氏



『WebTen 3.0』と『同 4.0 for MacOS X Server』

『WebTen 4.0 for MacOS X Server』の画面
『WebTen 4.0 for MacOS X Server』の画面



 ウェブサーバー『WebTen 3.0』と『同 4.0 for MacOS X Server』は、米Apache社のフリーウェブサーバーをベースとしたPower Macintosh対応のウェブサーバーである。『同3.0』では、新たにウェブメールのサポート、スクリプト言語『PHP3』のサポート、ベルサイン認定の2000年準拠のSSLをサポートする。また、Apacheのオプションモジュールをモジュール用のフォルダーにドラックするだけで、モジュールの追加・使用が可能になった。『同3.0 英語版』の出荷予定は3月15日、価格は6万8000円。『同3.0 日本語版』は、'99年第2四半期の発売を予定している。

 『同 4.0 for MacOS X Server 英語版』は、MacOS用Webサーバーである『WebTen 2.1』の機能をMacOS X Server用のWebサーバーで利用可能にするもの。出荷開始は3月15日。MacOS X Server日本語版発売開始まで、キャンペーン価格の4万円で提供する。


『NetTen 1.3』

『NetTen 1.3 日本語版』の画面
『NetTen 1.3 日本語版』の画面



 電子メールサーバー『NetTen 1.3 英語版』は、米Software.com社の『Post.Office』を基盤に、新たにメールボックスサイズの制限機能、メッセージサイズの制限機能と、メッセージヘッダーフィルドのフィルタリング機能や、メール本文のフィルタリング機能を追加することによるSPAM防止機能を追加している。POP、SMTP、IMAP、およびIMAP4対応の電子メールサーバーで、IMAP4。出荷開始は4月15日を予定している。価格は6万8000円。

『XTen 6.1』

『XTen 6.1 日本語版』の画面
『XTen 6.1 日本語版』の画面



 『XTen 6.1』は、Macintoshデスクトップ上で、X Windowアプリケーションの利用を可能にするアプリケーションである。同製品では、新たにUNIX Fast File Systemのサポート、After Step Window Managerのデフォルト実装し、別売オプションでのOpen GLのサポート、XDMセッション制御の改善などが行なわれた。『XTen 6.1 英語版』の出荷開始は4月15日を予定している。価格は2万5000円。『同 日本語版』は、'99年第2四半期の出荷を予定している。

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