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日本アイ・ビー・エム、宮崎県で双方向通信が可能なデジタル無線CATV放送の実験を開始

1999年02月18日 00時00分更新

文● 報道局 白神貴司

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 日本アイ・ビー・エム(株)は、宮崎県北郷村で、世界初の“デジタル双方向通信が可能なワイヤレス・マルチメディア・システム”の無線実験局の試験電波発信を開始したと発表した。この実験は、地理的条件から架線が困難な地域において、無線によるCATV放送の実現を目的としたもの。郵政省の認可法人、通信・放送機構(TAO)が、12日の予備免許の取得を受けて開始した。

 北郷村は県北部に位置する人口約2100人の村。総面積の93パーセントを山林が占める。TAOが募集した通信、放送研究成果展開事業の一環である“マルチメディア・モデル農村展開事業”の実験地でもある。

 今回の実験では、CATV基地局と加入者宅を無線で結び、双方向通信の実験をベースに、自主制作番組の放送や、テレビ電話、インターネット接続ビデオオンデマンドなどの実験を行なう。IBMは試験電波の発信のほか、コンテンツの提供や、福祉、教育、行政サービス分野への利用などを視野に入れた支援を行なっていくという。

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