シトリックス、Microsoft Windows Terminal Server用システム等を紹介する“Citrix Strategy '99”を開催
1999年02月16日 00時00分更新
シトリックス・システムズ・ジャパン(株)は、“Citrix Strategy '99”を開催し、同社の提案するThin-Client/Serverを利用したシステム“Server-based
Computing(SBC)”についてユーザー事例などを含む説明を行なった。
米シトリックス・システムズ社の会長であるEdward Iacobucci(エドワード・アイアコブッチ)氏が、同社の提案するSBCについて語った。「現在企業内システムにかかるコストは増加の一途をたどっている。SBCはコスト問題の解決策となるだろう。SBCは、アプリケーションを100パーセントサーバー上で動作させ、ユーザーインターフェースとデータのみがネットワークを通じてクライアント側に送信されるというもの。当社は以前からSBCに焦点を当てており、今後も市場のリーダーシップを保持していく。現在のSBC市場は10億ドル(約1169億円)規模であるが、2001年までにはその10倍にまで拡張するだろう」
SBCについて語るEdward Iacobucci会長 |
また同社は、SBC向けThin-Client/Serverシステム製品『MetaFrame』、およびSBCのためのアーキテクチャー“Citrix
Independent Computing Architecture(ICA)”についても説明。MetaFrameは、接続可能なPCのアプリケーションを単一サーバーからコントロールし、アプリケーションの配布や管理を行なうもの。WindowsやUNIX、Macintoshなど、さまざまなOSが混在するネットワーク環境でも共通のアプリケーションを実行できる。ICAはWindows用のサービスプロトコルで、サーバーとクライアント間の通信をサポートするという。
同社は、MetaFrameをマイクロソフトにライセンス供与しており、MetaFrameによって、DOSやWindows3.1、Macintosh、UNIX、NCマシンが、マイクロソフトの『Microsoft
Windows NT Server Version 4.0, Terminal Server Edition』(WTS)のクライアントとして動作する。本日、マイクロソフト側がWTSの価格改定を含めた新クライアントライセンスを
3月1日に発売すると発表したことで、同社は「価格の面でも問題はなくなった」としている。