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ドリームキャストでWebTVに接続、接続キットは無料配布

1999年02月09日 00時00分更新

文● 報道局 原武士

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 ウェブ・ティービー・ネットワークス(株)とマイクロソフト(株)は、東京・マイクロソフト本社にて、セガの『Dreamcast(ドリームキャスト)』に対応する『マイクロソフト ウェブ・ティービー接続キット』の記者説明会を開催した。これは、家庭用のテレビを利用したインターネット接続サービス“WebTV”をドリームキャストで利用するもので、GD-ROMで提供される。

 初めに、ウェブ・ティービー・ネットワークス(株)取締役社長の富田泰正(とみだやすまさ)氏が“WebTVの最新状況”として同社のロードマップを発表した。

富田泰正氏「WebTVのユーザーの4割は女性」 富田泰正氏「WebTVのユーザーの4割は女性」



富田「2003年にはテレビはデジタル放送になります。デジタル放送になると、双方向の通信ができるようになります。2002年までには、インターネットに接続できる家電製品の出荷台数はパソコンの出荷台数を超えるという予想もあります。今後、テレビとインターネットは融合するでしょう」

「WebTVの現状は、女性やパソコンを所有していないような、これまでインターネットに縁の無かったユーザーの獲得に成功しています。家庭用ゲーム機からインターネットを利用できることで更にそういう層へのアプローチができると考えています」

「今後の業務展開としては、衛星放送サービスを提供している米Echostar Communications社と提携したので、衛星放送、テレビそしてインターネットが融合したサービスを提供する予定です。昨年は電子商取り引き元年ともいえる年でした。弊社では、セキュリティー面も重視し、暗号化技術WTVPの輸出ライセンスをアメリカ政府から取得しました。また、音楽サービスも提供する予定です。今後は、テレビとの融合と言うことで、大きな一歩をふみだしていきます。また、ハードも限定せずゲーム機なども積極的に取り入れていきます」

ドリキャスでのWebTVはどうなる?

 次に、ウェブ・ティービー・ネットワークス(株)マーケティング本部、製品企画部次長の水野氏克則(みずのかつのり)氏はドリームキャストで利用できるWebTVのコンテンツについてコメントした。

水野氏克則氏「買ってから15分もあればインターネットに接続できる」 水野氏克則氏「買ってから15分もあればインターネットに接続できる」



「この製品は、ドリームキャストをWebTV接続ターミナルとして利用します。リモコンの変わりにコントローラーを利用して操作します。また、別売りキーボードを利用することでメールの送受信を快適にできます。利用料金は通常のWebTV端末を使用した場合と同じで、ひと月あたり15時間まで2000円。15時間を超えると毎分5円で利用できます。また、ドリームキャスト版だけの機能として、電話回線に接続せずにWebTVを疑似体験する“オフラインデモ”が用意されています。逆にドリームキャストではハードウェアの性質上“AV入力”、“プリンタポート”、“マイク端子”が無いため、メールに音声データを添付して送信するといったことはできません」

「コンテンツとしては、ゲームユーザーを対象としたゲーム情報の提供を予定しています。また、指定したジャンルのニュースを提供するメールサービス“メールトレイン”にゲームというジャンルを追加します」

 『マイクロソフト ウェブ・ティービー接続キット』はドリームキャスト購入時に同梱されている葉書きで申し込むことで手に入れることができる。今後は雑誌の付録としての提供も考えているという。接続サービス開始は今年の3月から4月の予定。

ソフト起動時の画面“Microsoft WebTV”というロゴが確認できる
ソフト起動時の画面“Microsoft WebTV”というロゴが確認できる



ソフトのスタート画面、意外とシンプル
ソフトのスタート画面、意外とシンプル



接続した状態。テレビの解像度でも見やすい大きさの画像と文字を使用している
接続した状態。テレビの解像度でも見やすい大きさの画像と文字を使用している



ドリームキャストのロゴマーク
ドリームキャストのロゴマーク

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