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日本IBM、『AS/400e』ラインナップを一新、ウェブ、e-business対応を強調

1999年02月09日 00時00分更新

文● 報道局 山本誠志

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 日本アイ・ビー・エム(株)は、64ビットビジネスサーバー『AS/400e』のラインナップを一新し、ハイエンドモデル3機種と、エントリーモデル1機種を発表した。同時に、『OS/400 Version4 Release4』を発表した。Java、ノーツドミノ、ウェブアプリケーションなどへの対応を強化したという触れ込みである。

 新たに発表されたモデルは、ハイエンドモデルの『モデル740』、『モデル730』、『モデル720』、およびエントリーモデルの『モデル170』。AS/400eのラインナップは、今回発表された4モデルに従来の『モデル150』を合わせて、計5モデルになる。価格は、モデル740が2億4920万円から、モデル730が3310万円から、モデル720は1200万円から、モデル170は410万円からとなる。出荷予定日は4モデルとも2月26日。

AS/400eとOS/400について説明する日本アイ・ビー・エムAS/400製品事業部の高野孝之氏 AS/400eとOS/400について説明する日本アイ・ビー・エムAS/400製品事業部の高野孝之氏



 発表の壇上に断ったAS/400製品事業部の高野孝之氏は「OS/400 Version4 Release4は、最大128ノードのクラスタリングやEJB(Enterprise Java Beans)のサポート、IBMの『WebSphere Application Server』やロータスの『ノーツドミノR5』への対応などにより、e-business機能を強化した」と、e-business関連の強さを強調した。

 前述のように、今回の発表に際してIBMは、ウェブアプリケーションやJavaへの対応について強調している。しかしこれらは、同時に発表されたOS/400 Version4 Release4の刷新によるところが大きい。

 AS/400のハードウェア自身についていえば、ラインナップを整理して、本体の色が少し変わり、価格対性能比が上がったという印象が強い。AS/400単独で見た場合、今回の発表の最大の特徴は、1台のAS/400の上で複数のOS/400を稼動できる『LPAR(Logical PARtitioning)』機能。これによってAS/400を最大12のパーティションに分けることができ、それぞれのパーティションに対してメモリーやディスクの容量、プロセッサー数などを自由に振り分けることができる。それぞれのパーティションは完全に独立した環境として稼動するので、複数のサーバーを1台のAS/400に統合したり、本番とテストの環境を分離するのに適しているという。

 なお、OS/400 Version4 Release4の出荷は、5月21日の予定だという。

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