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パシフィック・ハイテック、『TurboLinux Server』を発売

1999年02月08日 00時00分更新

文● 風穴江、報道局 清水久美子

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 パシフィック・ハイテック(株)は『TurboLinux Server version 1.0』を発売する。これは、同社オリジナルのLinuxディストリビューションである『TurboLinux』をベースに、各種設定をサーバー用途に合わせて最適化したもの。3月下旬より出荷を開始する。価格は2万9800円(アカデミック版1万9800円)。

 同製品には、商用バックアップソフトウェアの『BRU 2000』(英語版)がバンドルされるほか、UPS(無停電電源装置)やRAID(Mylex、Comapq Smart2など)のデイバスドライバーも収録されている。Linuxカーネルには、最新版の2.2系ではなく、「安定性を重視して」(同社)2.0系が採用されている。

 サポートに関しては、同社自身が90日間のインストールサポートを提供するほか、富士ソフトABC(株)、(株)大塚商会グループといったSI、VAR業者と提携して、コンサルティングやシステム構築などを含めた有償のサポートサービスも行なうとしている。しかし、具体的なサポート体制、内容などはまだ未定で、同社では、出荷を開始する3月下旬までには決定するとしている。

 今回の製品では、商用サーバー製品(データベースサーバー、ウェブサーバー、メールサーバー)などのバンドルも予想されたが、ふたを開けてみれば個人向けパッケージ『TurboLinux』と機能面ではほとんど大差ないものとなった。これに関して、同社代表取締役社長のクリフ・ミラー氏は、「商用ソフトなどをバンドルした『エンタープライズパッケージ』を米国市場で発売する予定はある。日本においては、OSに商用ソフトバンドルして発売することが難しいため、今回は見送ることになった。今後バンドルすることを検討中だが、詳細は未定」とした。

パシフィック・ハイテック クリフ・ミラー社長 パシフィック・ハイテック クリフ・ミラー社長



 また販売方法は、パソコンショップなどの店頭販売に加え、サポートパートナーと組んだリセラー販売も強化していくとしている。なお、クリフ社長は初年度販売目標について「ノーコメント」。

 そのほか、最新カーネル2.2.1に対応した『TurboLinux 3.0』のアップデートRPMパックを配布することを発表。glibc(libc6)最新版や、Xfree86 v3.3.3.1などを収録する。26日より同社ホームページ上でダウンロードが可能。

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