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PFU、ロータスノーツ・ドミノ上で動作する営業支援システムを発売

1999年01月29日 00時00分更新

文● 報道局 白神貴司

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 (株)ピーエフユー(PFU)は27日、ロータスノーツ上で動作するSFA(Sales Force Automation)*1)システム『営業マインド1.0』を発売した。

『営業マインド1.0』の画面
『営業マインド1.0』の画面



 営業マインドの主な機能は、スケジュール管理、商談管理、顧客管理、ToDoリストの作成と管理などである。これらの管理情報はロータスノーツのデータベースと連携している。


営業担当者に聞き取り調査をしてから開発

 同社では、営業マインド開発にあたり、社内、社外の営業担当者に聞き取り調査を行なった。その結果、現場担当者がSFAシステムに対して一番不満に思っているのは、入力すべきデータ項目が多すぎることだということがわかったという。

 この結果を踏まえ、PFUは営業マインドの開発に着手した。一般的なSFAツールはスケジューラー、ToDoリスト、顧客管理ツールなど、複数のツールを組み合わせてシステムが構成され、それぞれのツールに個別にデータ入力のテンプレートが用意されていた。ユーザーはこれら全てに必要事項を入力する必要があった。PFUの調査では、この点が現場担当者からの不満としてあげられたという。

 営業マインドでは、手帳にメモ書きをするような感覚でデータを入力できるテンプレート“メモ情報”が提供される。各営業担当者は、営業活動の結果得られた情報などを、このメモ情報テンプレートに入力する。なお、相手先の企業名以外、全ての項目を埋める必要はなく、自分が必要なデータだけを入力すれば、メモとして記録される。

入力されたデータは自動的にスケジューラーなどに登録

 入力した情報は、日時まで入力されていればスケジュールとして、また用件のみならToDoリストとして自動的に表示される。メモ情報の一覧は、“個人別”や、“グループ全体”などで表示できるので、各担当者の業務状況や負荷が、部署全体で把握できる。

 営業マインドの開発に携わった大森康雄第一開発部長は、「従来、SFAというと、膨大なデータベースとの連携や、さまざまなアプリケーションの統合など、機能の充実や拡張性ばかりがセールスポイントになっていたと思う。営業マインドは、それらとは違い、営業担当者が求めるシステムは何かをコンセプトに開発した」と語る。

 システムはクライアント/サーバー構成となる。対応プラットフォームは、サーバーがWindows NT Server3.51以降、Solaris 2.5.1以降となり、クライアントはWindows 95/98/NT4.0。なお、システム導入にはノーツドミノR4.5以降が必須となる。導入コンサルティングを含めた価格は、10クライアントライセンス付きのもので25万円からとなっている。

 すでに2社で数10クライアント規模のシステム運用が決定しているほか、数社から問い合わせが来ているという。PFUでは今後2年間で1万クライアントの販売を目標にしている。

*1)SFA:コンピューター技術を利用して営業部署の効率を向上させようという概念。典型例として、現場の営業マンの携帯型パソコンなどと社内情報システムとをインターネットで結び、情報をやり取りする営業支援の仕組みがある。訪問先の顧客に対してその場で見積りを作成したり、製品情報を提示したりできる。また、システムによっては商談の状況や顧客情報を即座に社内に送信することが可能になる。

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