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コア、PHS位置追跡ソフトなどを発表

1999年01月26日 00時00分更新

文● 報道局 原武士

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 (株)コアは、東京・三軒茶屋コアビルにおいて、同社を含むコアグループの経営方針と、(株)コアの新製品発表会を行なった。コアグループはビジネス向けに特化したネットワーク製品や流通・卸物流システム、教育・介護製品の開発・販売などを提供している。

スローガンはSS-CTAC

 発表会の冒頭では、コアグループ代表で(株)コア代表取締役社長の種村良平氏が、グループの経営方針についての発表を行なった。

「売上の20%以上を製品開発にあてる」----種村良平代表取締役社長 「売上の20%以上を製品開発にあてる」----種村良平代表取締役社長



「スローガンはSS-CTAC(Simple & Speed Creative Technology Action & Challenge)。電子立国を支える全方位ソリューションサービスの提供を行なう。製品の展開は首都圏に集中させず、全国の地域に特化した製品開発を行なう」

「海外へも積極的に戦略展開する。イスラエルのアラジン社や米アーチソフト社などとの技術提携により、セキュリティー、動画配信などの技術も拡大していく。先端・最新技術への挑戦としては、Windows CE、Java、iTron、Linux、デジタル放送の各分野において専門の部隊を編成する。開発は国内で行ない、量産は北京や台湾などの海外で行なう。それによりコストを削減し、最終的に顧客のコストを20~30%削減する。また、(株)コアは2001年に、株式を公開する予定」

新製品発表

 種村氏の発表に続いて、新製品の展示・発表が行なわれた。

位置検索システムは外回りの強い味方!?

 PHS位置情報利用システムの『迅速くん』は、PHSを利用した位置検索システム。任意のPHS所有者を対象に居場所の特定ができる。地図情報には(株)インクリメントPの『MapDKIII』を利用。200メートルほどの誤差で目標の位置を追跡することが可能。

 主な機能としては、5分おきの位置を確認する“位置・経路表示機能”、特定地域を監視する“エリア接近監視機能”、目標位置に到着する時間を計算する“到着時刻計算機能”などがある。これらの機能を利用することで、営業マンの現在位置を確認して顧客への到着時間を推測したり、PHSが圏外になった場合に過去の足取りから目標の位置を予測することが可能となる。OSはWindows 95/98に対応し、価格は110万円。企業ユーザーにのみ提供され、一般には販売しない。

PHSのアンテナが設置されている場所の200m以内、という予測円で表示される
PHSのアンテナが設置されている場所の200m以内、という予測円で表示される



その他の製品群

 『OpenDM』(予定価格150万円~、2月1日発売)は、分散オブジェクト管理を行なうアプリケーションサーバー機能を持つCADデータ管理ソフト『OpenPDM』から、図面管理部分だけを抽出したもの。『多機能画像ボード』(価格35万円、3月1日発売)は、CCDカメラやビデオからのアナログ信号をデジタル化し、ユーザーがプログラムした画像変換アルゴリズムを検証することができるというもの。

多機能画像ボード、研究機関などで利用される見込み
多機能画像ボード、研究機関などで利用される見込み



 『Java互換ChipSet』(価格未定、10月発売予定)は、FAXなどの情報機器に搭載することで、インターネット接続などの機能を付加することができるというもの。同チップセットには、TV出力・ビデオ入力・モデム・オーディオ・PCIバスなどのドライバーや、ブラウザーを搭載する予定という。

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