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クロスウェイブ、「従来の半額以下のデータ通信インフラを提供」

1999年01月26日 00時00分更新

文● 報道局 西川ゆずこ

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 (株)インターネットイニシアティブ(IIJ)とソニー(株)、トヨタ自動車(株)の3社が共同で'98年10月28日に設立した(株)クロスウェイブ コミュニケーションズ(CWC)が行なうデータ通信サービスの概要が明らかになった。今後、データ通信の需要が高まるとの見通しの上で、高速で安価なデータ通信サービスを提供していくという。「料金は、従来の約半分以下を目標としている」と、同社代表取締役社長の鈴木幸一氏は述べた。なお、料金形態の詳細は3月に別途発表する予定という。

(株)クロスウェイブ コミュニケーションズ代表取締役社長の鈴木幸一氏 (株)クロスウェイブ コミュニケーションズ代表取締役社長の鈴木幸一氏



 具体的には、DWDM(Dense Wavelength Division Multiplexing=波長分割多重)、SONET(Synchronous Optical NETwork)とIP技術を用いて、1.5Mbpsから600Mbpsの帯域幅をカバーする“高速バックボーンサービス”、ならびに従来型の距離に基づく料金形態ではなく、接続ポイント数や利用帯域幅に基づいた料金体系を提供する“Point to Multi-Point(1対多)”プラットフォーム対応の“ネットワークプラットフォームサービス”と'99年4月には東名、北陸地域の25ヵ所、'99年10月からは全国44ヵ所、2000年3月までに全国の都道府県(沖縄を除く)の77ヵ所でのダイアルアップ用アクセスポイント“ダイアルアップポートサービス”を提供していく予定という。

 なお、「当面は企業向けのサービスを行なっていくが、国際的なサービス展開も視野にいれている。また、いずれは家庭向けの大容量ネットワークを構築し、サービスを提供していきたいと考える」と、鈴木氏は語った。

 さらに、4月までに出資者3社によって80億円まで増資を予定しており、3年後までに、売上高は150億から200億円を目指し、黒字を計上たいとしている。なお、IIJのサービス内容との重複については、「IIJはIP向けの事業、わが社は主としてイントラネット向けの事業と位置づけており、一部重複する面もあるかもしれないが、基本的には問題ない」と、同社代表取締役社長兼IIJ代表取締役社長の鈴木幸一氏は語った。

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