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【お知らせ】“1999年 CSK SEGA 新春特別講演会”開催

1999年01月22日 00時00分更新

文● 報道局 佐藤和彦

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 (株)CSKと、セガ・エンタープライゼス(株)、CSKのユーザーの団体である関東CCC会の3社の主催による“1999年 CSK SEGA 新春特別講演会”が、東京の新高輪プリンスホテルで開催された。ソフトバンク(株)の孫正義社長が特別講演を行なったほか、大川功CSK会長が、CSKグループの動向について語った。

●21世紀に向けてのインターネット革命~孫正義氏の講演



「3年前、設立されて半年、社員が15人しかいないアメリカのYahoo!に資本参加するために1億ドルの資金を投じたら、アメリカの新聞各紙に、『日本最後のバブル男が現れた』と、批判的な論調で記事を書かれた。しかし、Yahoo!をはじめとするインターネット関連の産業が絶対に成長するという私の見通しは、間違っていなかった。ソフトバンクは、米シスコ社ほか40社以上のインターネット関連の企業に投資しているが、これらは今後も成長を続けるはずだ」

「私は、自分の家にインターネットの回線を張り巡らしており、海外のホテルからでも、自分の家の庭の様子をみたり、電気をつけたり消したりできるようになっている。海外からでも、知りたい情報が手にはいる。一般の方は、まだ、このことの便利さにまだ気がついていないが、実際に体験すればいかに便利かを実感できる。つまり、インターネットは、まだまだ成長するわけだ」

「こうした新しい技術や産業が、アメリカで生まれ、なぜ日本ではあまり生まれないのか、と言うことに関する1つの答えを、2ヵ月前にえた。ニュートンという科学雑誌に出ていたのですが、人間の遺伝子には、革新的で、明るくて、いい加減な性格を作るL型遺伝子と、保守的で、暗くて、いい加減なことを嫌う性格をつくるS型遺伝子の2種類あるという。移民の国アメリカの、それも西海岸まできてしまうようなタイプにはL型遺伝子が多く、日本人にはS型遺伝子が多いのだという。発想の転換が求められるIT産業では、まだまだアメリカの優位が続くのかもしれない」

●ドリームキャストにビデオメール機能を搭載~大川功氏



「アメリカのクリントン大統領は、インターネットの回線速度を100倍にする、州をまたぐ商取引には消費税をかけない、という2つの政策をうちだした。これは、アメリカがでインターネットを利用した商取引、Eコマースの普及・拡大に本腰を入れたことを意味している。CSKグループ全体としても、今後はインターネット、特にEコマースに力をいれていきたい」

「さきほど、孫さんが楽天的なL型遺伝子、まじめなS型遺伝子という話をしていたが、CSKもわたしがL型で、福島社長がS型で、結構バランスがとれている、と思っている。CSKグループでは、昨年の今頃は、アスキーと亜土電子の2社が非常に厳しい状況にあった。しかし、銀行の方々のご協力によって、債務返済を5年間先送りするスキームを了承してもらった。そのため、今ではこの2社の資金繰りは、きわめて順調になっている」

「また、昨年発売したドリームキャストは、生産が間に合わずユーザーに迷惑をかけたが、今は順調に生産は進んでいる。ドリームキャストの特色は、やはりインターネット機能がついたことにある。まだ正式発表できる段階ではないが、いま必死になってドリームキャストにビデオメールを送受信する機能が盛り込めるよう努力している。この機能が完成すれば、ドリームキャストは新しいコミュニケーションのツールとなるだろう」

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