先日開催された“MACWORLD Expo San Francisco '99”で、新しい『Power
Macintosh G3』と5色の『iMac』が発表された。斬新なスタイルもさることながら、各々のスペックにおいてもグレードアップがみられた。一方で、消えていったにもかかわらず、大きな声でアナウンスされていない機能もある。
『Power Macintosh G3』---銅配線技術を採用したG3のチップ
新しい『Power Macintosh G3』400Mhz版では、量産型パソコンとしては初めて銅配線技術を使ったチップを搭載している。銅配線は従来のアルミニウムを使った配線より配線遅延が小さく、高クロック化に有利と言われており、IBMやモトローラが試作品を発表していた。システムバスは、今回発表された新モデルすべてで100MHzとなっている。グラフィックアクセラレーションチップでは、昨秋に出荷された『ATI Rage 128』が、初めて量産型パソコンに搭載された。ビデオメモリーは新モデル共通で16MBで、32ビット/66MHzのPCIスロットに装着されている。
全機種においてインターフェースは共通で、2ポートのFireWireインターフェイス(IEEE
1394)が搭載され、キーボードとマウスは12MbpsのUSB接続となっている。また、64ビットPCI拡張スロットが3基、前出の『ATI
Rage 128』専用のスロットが1基用意されている。その他、10/100BASE-T
Ethernetコネクターを内蔵している。
型番 |
M6670J/A |
M6668J/A |
M6666J/A |
M6665J/A |
CPUクロック |
300MHz |
350MHz |
350MHz |
400MHz |
2次キャッシュメモリ |
512KB |
1MB |
1MB |
1MB |
RAM |
64MB |
64MB |
128MB |
128MB |
VRAM |
16MB |
16MB |
16MB |
16MB |
HDD |
6GB Ultra ATA |
6GB Ultra ATA |
12GB Ultra ATA |
9GB Ultra2 LVD SCSI |
インターフェース |
PCIスロット×4、FireWireポート×2、USBポート×2 |
|||
ネットワーク |
10/100BASE-T Ethernet |
|||
インストールOS |
Mac OS 8.5.1 |
|||
CD-ROM/DVD-ROM |
24倍速CD-ROM |
5倍速DVD-ROM |
24倍速CD-ROM |
24倍速CD-ROM |
Zip |
- |
○ |
- |
○ |
予想店頭価格 |
20万円台前半 |
20万円台半ば |
30万円台前半 |
40万円前後 |
『iMac』---初代iMacにあったIrDAポートがなくなった
CPUは266MHzのPowerPC G3を採用、HDDは6GBを搭載し、ともに前モデルの233MH/4GBから性能アップしているまた、『ATI Rage 128』が『G3』に採用されたことで、『ATI RAGE Pro Turbo』がミドルレンジのマシンまで下がり、iMacに採用された。ビデオメモリは6MB。初代iMacではオプションだった増設VRAMを標準装備している。また、ボンダイ版のロジックボード上にあったMezzanineスロットおよびIrDAポートが無くなっている。初代iMac |
本稿では、便宜上“初代iMac”と表記したが、iMacではモデル名を大声でうたっていない。蜃気楼をつかもうとするがごとき失敗を避けるため、購入の際には仕様の確認を念入りにしたい。
CPUクロック |
266MHz |
2次キャッシュメモリ |
512KB |
RAM |
32MB |
VRAM |
6MB |
HDD |
6GB |
インターフェース | USBポート×2 |
モデム |
56Kbps |
ネットワーク |
10/100BASE-T Ethernet |
CD-ROM |
24倍速 |
その他 |
内蔵SRSステレオスピーカー×2、MacOS 8.5.1、Apple USBキーボード、Apple USBマウス、15インチディスプレー(解像度1024×768ドット) |
定価 |
15万8000円 |
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http://www.ascii.co.jp/ascii24/call.cgi?file=issue/
990114/soft01.html