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【CESリポートVol.2】カラー版Palm-size PCなど、Handheld PC、Palm-size PCの新製品が続々登場

1999年01月11日 00時00分更新

文● 報道局 佐々木千之

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 Las Vegas Convention Centerの“Windows CE Partner Pavilion”には、米NEC社の、『MobilePro 770』をはじめ、各社のWindows CEマシンが集められていた。Windows CEマシンについては、OSのローカライズに時間がかかっていることもあり、日本とアメリカでは約6カ月ほどの“時差”が生じている。

 昨年秋の『Windows CE Handheld PC Professional Edition』の発表に続き、CESではカラー版Palm-size PC(コードネーム“Wyvern”)のプレビューが、関係者向けに行なわれたようだ。この市場で先行する米3com社の“Palmシリーズ”追撃となるのだろうか。

 “Windows CE Partner Pavilion”で見つけた製品をいくつか紹介しよう。

『MobilePro 770』は7日に発表されたばかりの新製品。CPUにVR4121(131MHz)を搭載、32MB RAM、56kbps(V.90)モデムを内蔵、ディスプレーは6万色表示が可能なハーフサイズVGA DSTN液晶ながら、OSにはWindows CE Handheld PC Professional Editionを採用している。標準のリチウムイオンバッテリーでの駆動時間は10時間以上という。価格は799ドルで、来週には出荷されるとのことだ
『MobilePro 770』は7日に発表されたばかりの新製品。CPUにVR4121(131MHz)を搭載、32MB RAM、56kbps(V.90)モデムを内蔵、ディスプレーは6万色表示が可能なハーフサイズVGA DSTN液晶ながら、OSにはWindows CE Handheld PC Professional Editionを採用している。標準のリチウムイオンバッテリーでの駆動時間は10時間以上という。価格は799ドルで、来週には出荷されるとのことだ



・MobilePro 770のページ
 http://www.nec-computers.com/products/
 mobilepro/mpro770_specs.html

昨年のCOMDEX FALLでお目見えしていたが、発売は2月ということで、弟分の770に先を越された形の『MobilePro 800』。液晶が800×600ドットであることと、そのためリチウムイオンバッテリーでの駆動時間が8時間以上となっていること、USB端子を持っていること以外は770とほぼ同じ仕様。価格は999ドルが予定されている
昨年のCOMDEX FALLでお目見えしていたが、発売は2月ということで、弟分の770に先を越された形の『MobilePro 800』。液晶が800×600ドットであることと、そのためリチウムイオンバッテリーでの駆動時間が8時間以上となっていること、USB端子を持っていること以外は770とほぼ同じ仕様。価格は999ドルが予定されている



・MobilePro 800のプレスリリース
 http://www.nec-computers.com/about/
 press/mobilepro_pr9.html

カラー版Palm-size PCは関係者向けへのプレビューということで、出展は無いのかと思っていたら、Palm-size PCのOEMメーカーである米Auctor社が展示しているのを発見した。しかも英語版と中国語版があり(写真は中国語版)、3月には出荷できるという。ディスプレーは256色表示可能な240×320ドットDSTN液晶、コンパクトフラッシュスロットを持ち、33.6kbpsのモデムも内蔵する。写真で上に跳ね上げているのは液晶の保護カバー(取り外しも可能)カラー版Palm-size PCは関係者向けへのプレビューということで、出展は無いのかと思っていたら、Palm-size PCのOEMメーカーである米Auctor社が展示しているのを発見した。しかも英語版と中国語版があり(写真は中国語版)、3月には出荷できるという。ディスプレーは256色表示可能な240×320ドットDSTN液晶、コンパクトフラッシュスロットを持ち、33.6kbpsのモデムも内蔵する。写真で上に跳ね上げているのは液晶の保護カバー(取り外しも可能)



・Auctor Corporation
 http://www.auctorcorp.com/

Handheld PC Proマシンとして、もっとも早く登場した米ヒューレット・パッカード社の『HP Jornada 820』。タッチパッドを搭載する。カラー版Palm-size PC『Jornada 428(?)』も近々登場するようだ。今回ヒューレット・パッカードは一般向けブースの出展はしていない
Handheld PC Proマシンとして、もっとも早く登場した米ヒューレット・パッカード社の『HP Jornada 820』。タッチパッドを搭載する。カラー版Palm-size PC『Jornada 428(?)』も近々登場するようだ。今回ヒューレット・パッカードは一般向けブースの出展はしていない



・米ヒューレット・パッカード社のHandheld PCのページ
 http://www.hp.com/handheld/

4096色表示の可能なVGAサイズのDSTN液晶を搭載した、米シャープ社のHandheld PC Proマシン、『mobilon Pro PV-5000』。シャープからは、次に紹介する米Vadem社の『Clio』のそっくりさん『mobilon TriPad PV-6000』も発売されている
4096色表示の可能なVGAサイズのDSTN液晶を搭載した、米シャープ社のHandheld PC Proマシン、『mobilon Pro PV-5000』。シャープからは、次に紹介する米Vadem社の『Clio』のそっくりさん『mobilon TriPad PV-6000』も発売されている



・米シャープ社のMobilonシリーズのページ
 http://www.sharp-usa.com/frame.asp?pageid=/mobilon/

 ディスプレー部分を開いたり折り畳んだりして、いろいろなスタイルで利用できる、米Vadem社の『Clio』。33.6kbpsのモデムを内蔵し、リチウムイオンバッテリーで12時間の動作が可能。価格は米シャープ社のTriPadと同じ999ドル
 ディスプレー部分を開いたり折り畳んだりして、いろいろなスタイルで利用できる、米Vadem社の『Clio』。33.6kbpsのモデムを内蔵し、リチウムイオンバッテリーで12時間の動作が可能。価格は米シャープ社のTriPadと同じ999ドル



・米Vadem社のClioのページ
 http://www.vadem.com/clio/

 それから、Windows CE Partner Pavilionではなく、それぞれの会社のブースに展示されていたものもいくつかある。そのうち、日本では発売されていない2つを紹介しよう。

米ユニデン社が昨年秋から発売しているPalm-size PC『UniPro PC100』。CPUはフィリップス社のPR31700(75MHz)で、RAM 4MBのPC100(329ドル)と8MBのPC100A(399ドル)の2モデルがある。28.8kbpsのモデムを内蔵する(写真で、赤いマークの付いたボタンの後ろ側に見えるのが折り畳み式のモジュラージャック)。カラー液晶を搭載した製品も発売予定という米ユニデン社が昨年秋から発売しているPalm-size PC『UniPro PC100』。CPUはフィリップス社のPR31700(75MHz)で、RAM 4MBのPC100(329ドル)と8MBのPC100A(399ドル)の2モデルがある。28.8kbpsのモデムを内蔵する(写真で、赤いマークの付いたボタンの後ろ側に見えるのが折り畳み式のモジュラージャック)。カラー液晶を搭載した製品も発売予定という



・UniPro PC100のページ
 http://www.uniden.com/docs/product/
 prlist.cfm?prodcat=Laptop%20and%20
 Palmsized%20Computers

『nino 300』もUniPro同様PR31700(75MHz)を搭載するPalm-size PC。RAM 4MBの301(349.99ドル)、RAM 8MBの312(399ドル)、RAM 8MBで19.2kbpsモデムを内蔵する320の3モデルが発売されている。アメリカで人気の高いPalm-size PCだが、日本での発売予定はない。フィリップスのブースでは2人のコメディアン(?)が、掛け合い漫才のようなトークでninoのデモを行ない、人気を集めていた。なお、モデム内蔵の廉価モデル『nino 200』(299ドル)が発表されたが、CESでは展示されていない。また、今年の第2四半期にはカラーモデルの発売も予定されている
『nino 300』もUniPro同様PR31700(75MHz)を搭載するPalm-size PC。RAM 4MBの301(349.99ドル)、RAM 8MBの312(399ドル)、RAM 8MBで19.2kbpsモデムを内蔵する320の3モデルが発売されている。アメリカで人気の高いPalm-size PCだが、日本での発売予定はない。フィリップスのブースでは2人のコメディアン(?)が、掛け合い漫才のようなトークでninoのデモを行ない、人気を集めていた。なお、モデム内蔵の廉価モデル『nino 200』(299ドル)が発表されたが、CESでは展示されていない。また、今年の第2四半期にはカラーモデルの発売も予定されている



・ninoのページ
 http://www.nino.philips.com/

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