Power Macintosh G3新シリーズ
サンフランシスコで開催されている“MACWORLD Expo San Francisco '99”にて |
米アップルコンピュータ社は、1月5日(現地時間)から、サンフランシスコで開催されている“MACWORLD
Expo San Francisco '99”において、同社の主力デスクトップ製品『Power
Macintosh G3』の新シリーズを発表した。これらは、開発コード名で『Yosemite』と呼ばれていた製品で、100MHzのシステムバスが採用されている。CPUの動作クロックの違いと、ストレージデバイス設定により4機種がラインアップされている(表1)。
CPUクロック | 300MHz | 350MHz | 350MHz | 400MHz |
メモリ(PC100 SDRAM) | 64MB | 64MB | 128MB | 128MB |
2次キャッシュメモリ | 512KB | 1MB | 1MB | 1MB |
HDDインターフェイス | Ultra ATA | Ultra ATA | Ultra ATA | Ultra2 LVD SCSI*1 |
ハードディスク容量 | 6GB | 6GB | 12GB | 9GB |
CD-ROM/DVD-ROM | 24x CD-ROM | 5x DVD-ROM | 24x CD-ROM , Zipドライブ |
24x CD-ROM |
2ポートのFireWireインターフェイス(IEEE 1394)と2ポートのUSBが全機種で標準装備となり、従来からのADBポートも備えるものの、標準提供されるキーボードとマウスは、『iMac』と同様、USB接続のものとなっている。またグラフィックスチップはATI RAGE 128で、16MBのビデオメモリを標準搭載する。
米アダプテック社がSCSIホストアダプターを発表
さらに今回の新機種で特徴的なのは、これまで外部周辺機器拡張用に標準提供されてきたSCSIサポート回路がマザーボードから姿を消したこと。同社としては、今後は、Ultra ATA、FireWire(IEEE 1394)、USBの3つのインターフェイスで標準的な周辺機器をサポートしていくつもりのようだ。ただし、400MHzのPowerPC G3を搭載した最上位機種では、AdaptecからOEM供給を受けたUltra SCSI(LVD)ホストアダプタを標準搭載している。またこの発表に合わせて米アダプテック社は、Power Macintosh用のSCSIホストアダプタとして、Ultra SCSI(LVD)対応の『PowerDomain 2930U』と、普及版の『SCSI Card 2906』の2製品を1月末から出荷すると発表した。普及版SCSIホストアダプタの2906は、Windows 95に対応した『SCSI Card 2902』の後継製品で、今回、Power Macintoshをサポートしたほか、外部、内部の両方にSCSIデバイスを接続できるようになった(従来は、外部接続用コネクタしかなかった)。
価格は、『2930U』が149ドル(約1万700円)、『2906』が65ドル(約7200円)。