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慶応大学、“シスコ・ネットワーキング・アカデミー・プログラム”を授業に導入

1998年12月18日 00時00分更新

文● 報道局 中山実

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 日本シスコシステムズ(株)は、慶応義塾大学環境情報学部が'99年4月より“シスコ・ネットワーキング・アカデミー・プログラム”を導入した授業を行なうと発表した。同プログラムは、高校生や大学生、専門学校生を対象に、ネットワーク技術者の育成を目的とした教育プログラム。日本では、'99年4月にスタートする予定で、すでに早稲田大学などが導入を明らかにしており、慶応大学で4校目となる。

 “シスコ・ネットワーキング・アカデミー・プログラム”のカリキュラムは、4期、2年間の構成。ウェブを使ったマルチメディア教材によるインターネット技術の基礎を学習した後、ルーターやスイッチングHubなどのネットワーク機器を実際に使用して、ネットワークの設計と構築、管理を学習する。これにより、シスコの技術者認定制度の1つ“CCNA(Cisco Certified Network Associate)”を取得できるレベルの技術を習得できるという。

慶応義塾大学環境情報学部の斎藤信男教授 慶応義塾大学環境情報学部の斎藤信男教授



 慶応義塾大学環境情報学部の斎藤信男教授は「ネットワークのベースとなる人材をどんどん育てていきたい」と意欲を語った。同大学では、すでに教員のトレーニングを終え、今月より実験授業を行なっている。単位は、1期につき2単位を予定しているという事だが、ほかの授業との併用などにより1年で習得できる方法などを検討しているという。

 日本シスコの松本孝利会長は、「21世紀のネットワーク産業革命を支えるには、実際にネットワークを構築できる人がもっと必要」と技術者育成の重要性を強調した。

日本シスコの松本孝利会長 日本シスコの松本孝利会長



 “シスコ・ネットワーキング・アカデミー・プログラム”の導入を明らかにしているのは、慶応大学のほか、早稲田大学、大坂工業大学、専門学校のコンピュータ日本学院の4校。日本シスコによると、'99年4月には、10数校が開講する予定で、2000年4月の開講を検討している学校は100校以上にのぼるという。

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