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ベンチャー企業によるXML推進団体“XMLビジネスユニット”設立

1998年12月16日 00時00分更新

文● 報道局 原武士

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 全国デジタル・オープン・ネットワーク事業共同組合(D-one)は16日、ベンチャー企業によるXMLを推進する団体、XMLビジネスユニットの設立を発表した。

 D-oneとは“インターネットを利用することで様々な事業展開を図ることを目的”として、'97年8月29日に設立された中小企業の団体。現在32社が参加している。今回のXMLビジネスユニットはD-oneの組合員企業を中心に、XMLを利用した業務の事例を調査・研究することを、おもな目的としている。また、XMLに関する調査・研究の結果を無料の電子メールサービスとして提供するという。

「ベンチャー企業が協力することに意味がある」

 XMLビジネスユニットのユニットリーダーを務める宇佐美進典氏に、ユニットの目指す方向を聞いた。

----このユニットの参加社数は、現在どれくらいですか?

「現在6社です。(株)イーブック・シー・オー・ジェイピー、インテリジェント・インスツルメンツ(株)、(株)インフォテリア、(株)クレイフィッシュ、ネクステージシステム(株)、(株)ロゼックの各社が参加しています」

----今後、目標とする参加社数はどれくらいですか

「加盟数はそんなに増やす予定はありません。1年間で10社くらいになればと考えています」

----設立の目的は

「大手の企業でこういうXMLに関係するユニットを作っているところは既にあるのですが、大手企業が中心となっているものには、ベンチャー企業が非常に参加しにくいのです。そこで、ベンチャー企業が集まって技術開発をしていこうと考えて設立しました」

----どういった活動を目的としていますか

「D-oneというベンチャー企業群の中から、技術を生み出して行きたい。XMLを利用したインターネットビジネスを展開して行こうと思っています」

----具体的に、ユニットとして活動した成果は何かありますか

「来年の春ごろに向けて、発表を行なうつもりですが、現段階ではまだ内容については公開できません」

 XMLを利用したビジネスは、日本ではまだ、あまり一般的に広がっていないのが実状だ。そのXMLを利用したビジネスにいち早く目を向け、取り組んでいるXMLビジネスユニット。小回りのきくベンチャー企業が集まっているだけに興味深いものがある。

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