首都圏の街角にビデオカメラを設置し、24時間インターネット中継をするウェブサイト“WebView
Tokyo~街角ライブ~”の開設を機に発足したサイバーメディア・フォーラムが、第3回目となるフォーラムを開催した。なお、WebView
Tokyoには、キヤノン(株)のウェブ映像配信システム『WebView/Livescope』を使用している。
今回のフォーラムでは、“WebView Tokyo~街角ライブ~”の運用状況が報告された。同サイトは、4月15日の開設以来、順調にヒット数を伸ばしており7月に月間ヒット数が200万を突破し、11月も210万ヒットを記録している。
累積アクセス数がもっとも多い、原宿駅前(11日午後6時の風景)。ウェブから、カメラの向きをかえたり、ズームをかけたりできる |
累積アクセス数が多いのは、原宿駅前、お台場海浜公園、新宿アルタ前の3ヵ所。アクセスが多い時間帯は、正午から午後1時がもっとも多く、20代から30代の男性が比率としても、もっとも高いという結果が出た。
“WebView Tokyo~街角ライブ~”には、石田晴久教授が教鞭をとっている多摩美術大学も参加している。同大学の担当者は、「最大の懸案はセキュリティーの問題だった。ビデオカメラを学生の盗難から守るのが最大の課題で、結局、大学の美術館に設置した」と説明している。
古川亨マイクロソフト(株)会長 |
古川亨マイクロソフト(株)会長による、『WebTV plus』のデモンストレーションなどに続いて、同フォーラムの主任幹事を務めるジャーナリストの木村太郎氏が挨拶した。
同フォーラムの主任幹事を務める木村太郎氏 |
「『WebTV plus』のデモンストレーションをみていて、テレビのデジタル放送の将来について、いろいろと考えました。'53年に始まったテレビ放送はもはや行き詰まっています。これまでのテレビに替わって、これからは双方向、インタラクティブ、オンデマンドが、テレビの中心になると思います。その時、必要なハードは、テレビではなく、『WebTV
plus』のようなセット・トップ・ボックスになると思います。私は、フジテレビの役員に対して、『“WebTV”を1000万台買って、ただでばらまくぐらいのことをしないと、これからのデジタル放送の時代は乗り切れない』といっています。デジタル放送の時代が到来しつつあることを、古川さんのデモンストレーションを見て再認識しました」と締めくくった。