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インテル、昭和電線とネットワーク関連事業で協力

1998年12月10日 00時00分更新

文● 報道局 西川ゆずこ

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 インテル(株)と昭和電線電纜(株)は、インテルのネットワーク関連製品であるスイッチやHubを利用したネットワーク・インテグレーション(NI)事業で両社が協力すると発表した。これにより、昭和電線はインテルの販売代理店としてインテルの『Express』スイッチ、Hub製品の販売と技術サポートを行なっていく。

インテル、ネットワーク事業を重要な戦略の1つと見る

インテル代表取締役社長の傳田信行氏 インテル代表取締役社長の傳田信行氏



 「インテルは、近い将来、10億台のコンピューターがネットワークに接続されると考え、ネットワーク事業を重要な戦略のひとつとしている」

 「最近、米インテルは電子商取引を含め、ネットワーク関連会社の買収、投資を活発に行なってきているが、これもネットワーク事業の強化という戦略を元にしたものである。また、米インテルは、オンライン販売を今年の7月に開設し、これまで受注金額ベースで25億ドル(約2945億円)の売上を記録した」

 「この昭和電線との協力を通して、特にエンタープライズ向けの製品の普及を計りたい」と、インテル代表取締役社長の傳田信行氏は語った。

 なお、インテルは各分野の売上に対する比率は公開していない。

昭和電線、情報系を主力ビジネスの1つに

昭和電線代表取締役社長の權正信行(ごんしょうのぶゆき)氏 昭和電線代表取締役社長の權正信行(ごんしょうのぶゆき)氏



 「今回の協力関係を通して、これまで我が社の主力ビジネスであった電線・電力系ビジネスに加えて、情報系ビジネスを発展させていきたい」

 「インテルは、'80年代にメモリーからプロセッサーへとビジネス戦略の転換を図り、現在の成功を収めるに至った。今後、電線・電力系の伸びは期待できないとの憶測も出ており、我が社はドラスティックに戦略を転換し、電力系ビジネスに加え、情報系ビジネスに力を注いで行きたいと考えている」

 「情報系ビジネスに関しては、今後、インテルの製品を主力製品として、初年度の売上目標を10億円とする。その後、毎年30パーセントの伸び率を期待している」と、昭和電線代表取締役社長の權正信行氏は語った。


インテル、『Intel Express 520Tスイッチ』などを発表

 また、同時にインテルはFastEthernet対応の『Express 500スイッチ・シリーズ』の強化の一環として、10/100Mbpsの自動認識機能を持つポートを12基、拡張用スロットを2基持つ『Intel Express 520Tスイッチ』(価格は44万5000円)と、Express 500スイッチ・シリーズ用の拡張モジュールで、IEEEの1000BASE-SXに準拠したポートを1基持つ『1000SXモジュール(スタック対応)』(46万5000円)を発表した。

 さらに、『同スイッチ・シリーズ』の無償アップグレードソフトとして、RSVPやToS、L3/L4フィルタリング、IPマルチキャストなどの機能を拡張するソフトと、ウェブおよびWindowsベースの管理ツール『Intel Device View 2.0』を発表した。

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