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日本アビオニクス、『マルチメディア プロジェクタ』2製品を発売

1998年12月08日 00時00分更新

文● 報道局 清水久美子

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 日本アビオニクス(株)は、プロジェクターとドキュメントカメラを一体化した『マルチメディア プロジェクタ』シリーズに2製品を追加し、15日より順次発売する。価格は89万8000円から。印刷物、パソコンの画面、ビデオ画像のほか、内蔵の小型CCDカメラにより立体物などの投影も行なえる。

『MP-300』
『MP-300』



 MPシリーズの最上位製品となる『MP-300』では、XGAモード(1024×768ドット)でフル表示、SXGAモード(1280×1024)で圧縮表示が可能。最大輝度1200ANSIルーメン。2倍のズーム機能を搭載し、パソコン画面投影時には、2倍、4倍のズームアップができる。また、リモコンを用いて画面スクロールも可能。A4縦サイズの資料にも対応しているおり、右に90度回転させることで、縦長の資料を正立させて表示できる。

 『MP-250』では、SVGAモード(800×600)でフル表示、XGAモード(1024×768)で圧縮表示が可能。最大輝度は1100ANSIルーメン。2倍のズームアップ機能がある。

 2製品に共通して、131万画素の小型CCDカメラを本体最下層部に搭載。また、投射レンズに1~1.3倍の広角ズームレンズを採用することで、スクリーンサイズは40~300インチに対応する。本体を固定したまま、画面サイズの変更も行なえるという。

CADの製図をパソコン画面より投影。『MP-300』を使用
CADの製図をパソコン画面より投影。『MP-300』を使用



 ビデオ入力はNTSC、PAL、SECAMに対応。S映像端子も装備し、DVDやLDにも対応できる。パソコンとの接続は別途ケーブル(1万5000円)が必要で、一部のMacintoshとPC-98シリーズでは、さらに専用アダプターが必要。

 

カメラは最下層に位置するので、外部光の影響を受けにくい。なお、プロジェクター上部のカバーはとり外しが可能で、手前、奥と付け替えもできるカメラは最下層に位置するので、外部光の影響を受けにくい。なお、プロジェクター上部のカバーはとり外しが可能で、手前、奥と付け替えもできる



 パソコンで作成した印刷物をはじめ、プレゼンテーション資料、書籍、新聞などのほか、立体物の表示も可能。立体物は厚さ約10センチメートル程度のものまで投影でき、商品サンプルを使用したプレゼンテーションなどに役立つとしている。また、OHPシート(1枚約66円)に印刷せず、そのまま紙文書を投影できるので、コスト削減にもつながるという。

 同社取締役第二営業本部長の篠原仁氏は、「'96年に初めて『MPシリーズ』を発して以来、海外も含め、シリーズ合計で7000台を出荷している。液晶プロジェクター市場で現在5万台の市場があるが、わが社のシェアは'98年上期で4.4パーセント。4世代目にあたる今回の発売で両製品あわせて年間5000台を発売し、市場で10パーセントのシェアを目指す。これまで企業や医療機関に販売してきたが、今後特に小学校、中学校などの教育機関もターゲットにする」と説明した。

日本アビオニクス(株)取締役第二営業本部長 篠原仁氏
日本アビオニクス(株)取締役第二営業本部長 篠原仁氏



 『MP-300』の価格は110万円で、'99年2月上旬の発売予定。『MP-250』の価格は89万8000円で、15日の発売となる。また、オプションで『フィルム投影ユニット』も'99年1月に発売予定。X線フィルムなど透過フィルムを投影できるユニットで、医療機関に向けて販売するという。

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