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コンピュウェア、テスト自動化ツール『QACenter』を発売

1998年12月04日 00時00分更新

文● 報道局 清水久美子

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 日本コンピュウェア(株)は3日、テスト自動化ツールの製品群『QACenter』を発売すると発表した。まず、'99年4月に『QACenter』の1つであるクライアントアプリケーションのテスト自動化ツール『QARun』を出荷する。価格は未定。併せて同社の戦略と事業展開について説明した。

 発表に合わせて、米コンピュウェア社国際事業部門副社長のスティーブ・シャイト(Steave Scheidt)氏が来日。「『QACenter』は、米国では2年前の'96年に発売した。ソフトウェアサービス市場において、顧客はこれまで以上にソフトウェアソリューションを求めている。ソフトウェアの構築、管理、テストのすべての面において、わが社はこうしたサイクル全体をサポートできる製品を提供していく」と基本戦略を説明した。

米コンピュウェア社 国際事業部門副社長 スティーブ・シャイト氏
米コンピュウェア社 国際事業部門副社長 スティーブ・シャイト氏



 『QACenter』は、クライアントサーバー環境に対応した、分散型アプリケーション開発用のテスト自動化ツール。『QADirector』、『QARun』、『QALoad』、『QATrackRecord』の4つの製品で構成されている。

 『QADirector』では、自動化されたテストスクリプトを管理、分析する。日本での発売が決まった『QARun』では、クライアントアプリケーションのテストを自動化できる。各スクリプトごとの要素が独立しているので、メンテナンスの省略が可能。これにより、アプリケーションの変更があっても、これまでのスクリプトを再利用でき、自動化ツール自体の変更を最低限に抑えられる。
 『QALoad』では、接続ユーザー数を設定してシミュレーションすることで、サーバーアプリケーションの負荷を測定できる。『QATrackRecord』では、障害ログを記録したり、テスト担当者と開発担当者が障害レポートを交換できたりする。

 同社代表取締役の梨沢利隆社長は、日本での発売に関して以下のように説明した。「これまでメインフレーム開発の分野に注力してきた。今後『QARun』により、クライアントサーバー用アプリケーションの分野も強化していく。『QARun』は現在日本語化を進めているところだ。『QARun』以外の製品の発売は未定だが、他の製品との相乗効果を含めて来年度5億円の売り上げを見込む」主に、大中企業をターゲットに販売していくという。

日本コンピュウェア 代表取締役の梨沢利隆社長
日本コンピュウェア 代表取締役の梨沢利隆社長

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