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マイクロソフト、企業向けExchange Serverカンファレンスを開催

1998年11月30日 00時00分更新

文● 報道局 桑本美鈴

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 マイクロソフト(株)は、統合メッセージング&コラボレーションサーバー製品『Microsoft Exchange Server』の企業向けカンファレンス“Microsoft Exchange Conference '98 Tokyo”を開催した。

 冒頭で、同社代表取締役社長の成毛真氏が挨拶。国内ではLotus Notesがトップシェアを占めている状況を受け、「Exchangeは、メッセージングシステムでは米国でいちばん売れているソフトであるが、日本ではそうではなく、他社競合製品がトップシェアを占めているのが現状。われわれは、これまでの中で最高とも言える力をもってExchangeに取り組み、今後半年から9ヵ月の間にこの状況を大きく変えたいと思っている。製品の改良や、マーケティング戦略はもとより、顧客の要望を重視し、全力をあげて戦っていく。Ecxhangeに期待していただきたい。今後、製品に対する努力の大半はExchangeにつぎ込み、来年夏にはExchangeが最も売れている製品というところまで持っていく」と意気込みを語った。

成毛社長 成毛社長



 また、同社ソリューションデベロッパー事業部事業部長の東貴彦氏も、ワールドワイドでのシェアについて「第3四半期のトップはNotesだが、第1四半期から第3四半期までのトータルではExchangeがトップ」と説明。「米国のある調査機関によると、年間の従業員ひとりあたりのTCOが、Notesと比較すると半分以下ですむという結果が出ている。製品の持っている本質的な優位性としてTCO削減効果を強調したい」と語った。

 続いて、米マイクロソフト社Exchange ServerグループプログラムマネージャーのEric Schultz(エリック・シュルツ)氏が、Exchangeの米国最新情報についてセッションを行なった。同氏はワールドワイドでのExchangeの成長率について、「ひと月あたり150万のユーザーが増えている」と説明。また、同社の今後の主力製品群として、『Windows 2000 Server』、『Office 2000』、Exchangeの次バージョンを紹介した。コードネーム『Platinum』と呼ばれるExchange次バージョンはWindows 2000 Serverに対応、サーバーの負荷分散機能などを搭載し、スケーラビリティをさらに向上させるという。Office 2000と連携しするほか、Windows CEとのワイヤレス通信、音声インターフェースなども採用される予定。

 さらに氏は、NotesからExchangeへのアプリケーション移行ツールについても説明。「Analyzer(分析ツール)やデータ変換ツール、アプリケーションツールなどを使用すると、Notesとほぼ同じインターフェースでアプリケーションをExchangeに移行できる。移行には入念な準備が必要。マイクロソフトのコンサルタントといった専門家と共に、全社的チームで取り組んで欲しい」と語った。

Eric Schultz氏 Eric Schultz氏

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