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ソニー、ISDN、TA用ワイヤレスアダプター『WNS-230EX』を発売

1998年11月30日 00時00分更新

文● 報道局 植草健次郎

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 ソニー(株)は、ターミナルアダプター、ISDN用ワイヤレスアダプター『WNS-230EX』を12月5日に発売する。これはパソコンと『WNS-230EX』、TAまたはモデムと『WNS-230EX』をそれぞれシリアルケーブルで接続し、『WNS-230EX』間を無線で通信を行ない接続するというもの。あらかじめパソコンにTAの設定をしておけばパソコンとの接続のみで使用でき、パソコン側に『WNS-230EX』の設定を行なったり、ドライバーソフトをインストールする必要はない。

 無線を用いてワイヤレスに接続することで、シリアルケーブルの長さに制限されずにパソコンやTAを設置できる。通信速度は最大230Kbps、通信距離は障害物がない場合最大300m、屋内では約30m。屋内での電波到達距離は建物の構造などによって変化するが、同社内でテストした際には鉄筋コンクリートの建物の1階と2階の間で通信できたという。

『WNS-230EX』
『WNS-230EX』



 別のパソコンに『WNS-230EX』を増設すれば2台のパソコンでモデム、TAを共有できる。また、パソコン間の通信にも使用でき、パソコンどうしで接続する場合はPPP接続で接続する。ひとつのネットワークグループで、最大でパソコンを32台、TAまたはモデムを3台まで接続できる。

 通信方式はスペクトラム直接拡散方式を採用し、最初に電源を入れる際に暗号を生成して記憶する。この際に生成した暗号を用いて通信を行なうので、通信範囲内に別の『WNS-230EX』が存在してもデータが混信することはない。暗号の鍵の長さは60bit。

 サイズは幅90×奥行き138×高さ73mm、重量は約250g。対応OSはWindows 95/98、MacOS。Macintoshと接続する場合には別売の接続ケーブル『IF-PR15MC』(2500円)か、市販のMacintosh用プリンターケーブルを使用して接続する。価格は2万3800円だが、同社では実売価格は1万9800円程度になると予想しているという。(ただし使用にあたっては2台以上の『WNS-230EX』が必要)

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