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NEC、レーザープリンター『マルチライタ2650』ほか2機種を発売

1998年11月26日 00時00分更新

文● 報道局 植草健次郎

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 日本電気(株)は、モノクロレーザープリンター『マルチライタ2650』、『マルチライタ2250』の販売を開始した。また、カラーレーザープリンター『カラーマルチライタ9000』を発表した。『カラーマルチライタ9000』は12月10日に出荷開始する。

『マルチライタ 2650』
『マルチライタ 2650』



 『マルチライタ2650』と『マルチライタ2250』はA3対応のモノクロレーザープリンター。印刷速度は2650が毎分26枚、2250が毎分20枚(A4横送り時)。印刷解像度は600dpi×600dpiで、スムージング機能により1500dpi相当の印刷が可能。オプションのLANボード(10/100BASE-TX対応)によりネットワークプリンターとして使用可能。パソコンとの接続に使用するパラレルインターフェースを背面と前面左側面の2カ所に搭載、別売のパラレル-USB変換ケーブルを用いてUSB経由で印刷することも可能。両面印刷ユニットを装備(2250はオプション)する。

 CPUは従来の『マルチライタ2200X2』、『同2200XE』では米IDT社製64bitRISCプロセッサー『RV4640』の動作周波数が133MHzのものを使用していたが、2650、2250では同プロセッサーの150MHz版をを採用、メモリーにSDRAMを採用し、ドライバーの処理を高速化することで、印刷開始までの時間の短縮、複雑な文書を印刷する際の印刷速度の低下防止を図ったという。処理の高速化のほかに、内部の紙の搬送部をプリンターの前半部に集めることで紙を搬送する距離を短縮し、印刷にかかる時間の低減を図っている。

 トナーカートリッジの交換は上部ハッチから行なう。紙詰まりなどが起きた際も前面の給紙部と、上面のハッチから紙詰まりの復旧ができる。また操作パネルを前部上面に配置し、プリンターの操作・設定、給紙、トナーカートリッジの交換などが前面から行なえるよう設計されている。

 簡易仕分け機能“ジョブセパレート機能”により、1つの文書ごとに用紙の向きを縦横に変えて印刷できる。この機能はA4サイズの文書のみ可能。また“リプリント機能”を用いることで同じ文書を印刷する場合、パソコンのスプールに保存されているデータから印刷を行ない、アプリケーションを再起動しなくても文書の再印刷ができる。

 このほか、印刷統合管理ソフト『PrintAgent』によりプリンターの状態監視、管理をウェブブラウザー上から行なえる。同ソフトはこのほか、“プリンタ自動切り替え機能”、“NEC E-mailメンテナンス機能”をもつ。“プリンタ自動切り替え機能”は通常使用するプリンターが用紙切れや印刷中で印刷待ちになる場合、LAN上にある別のプリンターに出力する機能。“NEC E-mailメンテナンス機能”は、トナーの減少や定期保守の時期になると登録したアドレスにメールを送る機能。

 サイズは幅520×奥行き495×高さ373mm、重量は2650が約20kg、2250が約18kg。対応OSはWindows 3.1/95/98/NT 3.51/NT 4.0。オプションの拡張プリンタードライバー『PR2200NW2-21』とマルチプロトコル対応のLANボード『PC-PR-L01』(7万8000円)によりMacitoshにも対応する(漢字Talk7.1.X/7.5.X、MacOS7.6/8.0/8.1に対応)。『PC-PR-L01』は10/100BASE-TXポート、LocalTalkポートを持ち、TCP/IP、DLC、NetBEUI、AppleTalkの各プロトコルに対応する。また、LANアダプター『PR-NP-03TR2』(対応プロトコルはTCP/IP)では、リモート電源制御に対応、LANを通じてパソコンからプリンターの電源を制御できるほか、Windows Plus 95、Windows 98の“システムエージェント”機能を用いてあらかじめ決められた時間にプリンターの電源をオンにするといったことが可能。価格は『マルチライタ2650』が26万8000円、『マルチライタ2250』が16万8000円。

『カラーマルチライタ 9000』
『カラーマルチライタ 9000』



 『カラーマルチライタ 9000』は、A3対応のカラーレーザープリンター。印刷速度はカラー印刷の場合毎分4枚、モノクロ印刷の場合毎分16枚。印刷解像度は1200×600dpi、1670万色印刷可能。サイズは幅641×奥行き560×高さ491mm、重量は69.5kg。オプションの用紙カセットによりA3ノビにも対応する。エンジン部分は富士ゼロックス(株)の製品を採用し、CPUは64bitRISCプロセッサーで動作周波数は133MHz(型番は非公開)。画像処理専用のASICを搭載している。対応OSはWindows 95/98/NT 4.0。オプションのLANアダプター『PR-NP-02T2』によりネットワークプリンターとしても使用可能。またマルチプロトコル対応のLANアダプター『PC-PR-L04』を用いれば、NetWare、UNIXにも対応、TCP/IP、DLC、NetBEUIの各プロトコルに対応する。価格は59万8000円。

松山修二同社メディアターミナル販売推進本部長 松山修二同社メディアターミナル販売推進本部長



 今回の製品について松山修二同社メディアターミナル販売推進本部長は「レーザープリンター分野ではセイコーエプソン(株)、キヤノン(株)に続いて3番手だが、今回の製品で巻き返しを図りたい」とコメントしている。

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