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NICOGRAPH98、“WEARABLES TOKYO”展示ブースの紹介

1998年11月25日 00時00分更新

文● 報道局 西川ゆずこ

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 “ContentsCreation+NICOGRAPH98”展示スペース内に、ウエアラブル情報機器に関する展示ブースが設けられた。“WEARABLES TOKYO”のファッションショーとシンポジウムを併せて、来場者であふれかえり大盛況だった。

展示ブースの概観
展示ブースの概観



・MITメディアラボ

 “情報が見えるメガネ”の『DyPERS』は、ヘッドマウントディスプレーを介してユーザーが何を見ているかを検知し、ユーザーが見ているモノの情報を提供するというもの。将来的には、展示会や美術館での応用が考えられるという。

『DyPERS』を装着、ブース内でデモを行なうMITメディアラボの研究者
『DyPERS』を装着、ブース内でデモを行なうMITメディアラボの研究者



 『Self-A-Wear』では、ユーザーの背部にカメラを装着し、その人がどういった環境にいるかを検知することによって、環境に適応するシステムを構築することが可能という。例えば、このシステムを装着しているユーザーが授業に出席しているときは、受講状態にあることを自動的に検知し、携帯電話の電源を切るなどといった応用例が可能になるという。

 そのほか、ボイスメール、電子メールやニュースを統合したウエアラブル・オーディオシステム『Nomadic Radio』が展示されていた。

・日本IBM

 日本アイ・ビー・エム(株)は、先日発表が行なわれた『ウエアラブル・パソコン』を展示。1cm角のモノクロTFT液晶ディスプレー(解像度320×240ドット)が展示されていたが、小さいながらも画面が鮮明なのには驚かされた。

日本アイ・ビー・エムの『ウエアラブル・パソコン』
日本アイ・ビー・エムの『ウエアラブル・パソコン』



・オリンパス光学工業

 オリンパス光学工業(株)は、VGA対応のフェイスマウントディスプレーを参考出展。解像度はVGA対応の640×480ドットで、LCDは92万画素。重量はビューアー部96g(ケーブル含まず)、支持部73g、コントローラー126g(バッテリー含まず)。50cm先に14インチモニターを置いたのと同等サイズの画面が表示されるという。

「昨今、ウエアラブルの需要が高まっていると認識していることを踏まえての、参考出展」と、同ブース内の担当者は語った。

VGA対応のフェイスマウントディスプレーを参考出展
VGA対応のフェイスマウントディスプレーを参考出展



・東芝

 東芝(株)は、ウエアラブルのコンセプト出展。ウエアラブルをより、一般的にということから、ワインセラーショッピングの応用例を展示していた。

東芝のウエアラブル提案
東芝のウエアラブル提案



・NTT

 日本電信電話(株)は、『腕時計形PHS電話機』を出展。文字どおり、腕時計の形をしたPHS電話機だ。「発売は未定。まだ、価格や電池寿命の問題を解決する必要があります」と、同ブース内担当者は語った。

『腕時計形PHS電話機』
『腕時計形PHS電話機』



・ミツトヨ

 (株)ミツトヨは、自分のウエストサイスを自動的にバックルに表示する『ウエストサイズ表示ベルト』を展示。また、バックルには万歩計も内蔵されている。来春に発売をする予定という。

『ウエストサイズ表示ベルト』
『ウエストサイズ表示ベルト』



 コンピューター、電話、さらにはベルトまでもが“ウエアラブル”に。次は、どのような製品がでてくるのだろう。

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