日本電気(株)は、東京都千代田区のパレスホテルで記者発表を行ない、従来メインフレーム市場であった企業でのミッションクリティカルな大規模基幹システムを、Webコンピューティング技術を利用して実現するためのシステム構築体系『DiosaEnterprise』(ディオーサエンタープライズ)を確立し、販売活動を始めたと発表した。
DiosaEnterpriseの説明を行なう、日本電気取締役支配人 川村敏郎氏(左) |
『DiosaEnterprise』の特徴は以下の通り。
1.日本電気が、多くの大規模基幹システム構築で蓄積した技術と、『WebComputingFramework』で培ったセキュリティシステムや運用管理システムなどの技術を集大成し、ミッションクリティカルシステム構築のためのソリューションフレームワークとして確立。
2.分散統合ミドルウェア『OpenDiosa』をはじめとする日本電気のミドルウェア製品を中核に、Webコンピューティングを利用した分散型システムにおいて、UNIXやWindows
NTシステムなど異機種混在環境のなかで、統一的な開発、運用と信頼性、安全性を実現。
3.さまざまな製品の組み合わせてシステムを構築した場合に、その製品本来の性能、信頼性を実現できることを日本電気が検証し、利用技術を確立した製品をオーソライズドプロダクツとして提供する。これによりシステム全体の信頼性と堅牢さを実現する。
日本電気では、DiosaEnterpriseの提供するソリューションとして、基幹システム開発ソリューション、分散統合ソリューション、高信頼システム構築ソリューションの3つに分類し、サービスメニュー化している。
またDiosaEnterprise関連のビジネスで、今後3年間で1000億円の売り上げを見込むとしている。