このページの本文へ

米Mixman Technologies、サウンドリミックスソフトを発表、Josh Gabriel氏が実演ライブ

1998年11月12日 00時00分更新

文● 報道局 桑本美鈴

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 米Mixman Technologies社は、サウンドリミックスソフト『Mixman Studio』、『Mixman Studio』の日本語版、およびMixman用サウンドライブラリー『SOUNDISC』を発表、関係者向けに製品説明会をかねた実演デモンストレーションを行なった。

 Mixman Studioシリーズは、プロのDJたちが作成した音源を使ってミキシングや演奏録音が行なえる音楽ソフト。ヒップホップやテクノ、ジャズ、メタルなどさまざまなジャンルのロイヤリティーフリー音源約1000データが収録されている。



 Mixman Studioは、“ミキシングスタジオ”と“レコーディングスタジオ”を搭載。ミキシングスタジオで16個のトラックに好きな音源をロードしミックス演奏を行なう。各トラックはキーボードのキーに対応しており、ピアノを弾くようにしてキーボード操作で演奏する。レコーディングスタジオでは音声をPCのマイクから録音できる。録音したデータをミキシングスタジオでトラックとしてロード可能なほか、wavファイルとして保存できる。

ミキシングスタジオ画面
ミキシングスタジオ画面



レコーディングスタジオ画面
レコーディングスタジオ画面



 さらに高度なミキシングを行ないたいユーザー向けの上位バージョンであるMixman Studio Proは、“ミキシングスタジオ”、“FXスタジオ”、“エディットスタジオ”、“レコーディングスタジオ”を搭載。ミキシングスタジオでは16トラックの音源でリミックスを作成しながら、リアルタイムでのテンポチェンジやピッチシフト、ボリュームチェンジなどが可能。FXスタジオは、トラックにロードした各音源に、ディストーション、フランジャー、リバーブなどFXを5つかけられる。エディットスタジオではトラックをワークシートのようにグラフィック化し編集できる。音源のコピーやカット&ペースト、鉛筆ツールによる音源配置などが可能。レコーディングスタジオではマイク録音のほかCDオーディオからの録音も可能。

 『Mixman Studio J』、『Mixman Studio Pro J』は(株)カメオインタラクティブが販売。Windows 95/98対応で、『Mixman Studio J』は12月初旬発売で、推定小売価格が1万円、『Mixman Studio Pro J』は12月中旬発売で、推定小売価格が1万7000円。

 SOUNDISCは、Mixman用の音源を集めたライブラリーCD-ROM。MixmanオリジナルフォーマットのTRKファイル、wavファイルに対応。『GEORGE CLINTON/ジョージ・クリントン』、『SKINNY PUPPY/スキニー・パピー』、『K-KLASS/K-クラス』、『GLOSS/グロス』、『STREET LEVEL/ストリート・レベル』の5タイトルが、クリプトン・フューチャー・メディア(株)から12月上旬に販売される。価格はそれぞれ7800円。

 Mixman Studio実演デモは、同社クリエイティブディレクター兼バイスプレジデントのJosh Gabriel(ジョッシュ・ガブリエル)氏が行なった。同氏はMixmanシリーズの開発者であり、また同時に、ディズニー映画『アラジン』のサウンドトラックなど、映画やテレビCMのサウンドエフェクトを数多く担当している。最近ではサンフランシスコでアーティストGeorge Clinton(ジョージ・クリントン)とのパフォーマンスライブを成功させたという。会場では、機能説明を交えつつPCを楽器のように使用して演奏、来場者から拍手を浴びた。



Mixmanで演奏するJosh Gabriel氏。使用PCはバイオ・コンポ
Mixmanで演奏するJosh Gabriel氏。使用PCはバイオ・コンポ



 また、国内販売元であるカメオインタラクティブ(株)マーケティング本部東日本営業所の村井幹司次長、クリンプトン・フューチャー・メディア(株)伊藤博之代表取締役が挨拶。

 

左:カメオインタラクティブの村井幹司氏 右:クリンプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之氏 左:カメオインタラクティブの村井幹司氏 右:クリンプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之氏



 続いて、Mixman Studioよりも演奏に特化したサウンドリミックスソフト『Spin Control』、『George Clinton's P-Funk Remix』、『Mixman』をすでに販売している日本電素工業(株)事業推進室マルチメディアGの唐川敬氏が自らリミックス演奏をしてみせ、会場を沸かせた。

「素人でもカッコよく演奏できます」と唐川敬氏
「素人でもカッコよく演奏できます」と唐川敬氏



 さらにソニー(株)の事業戦略部企画1課の府中克樹氏が、先日発売されたPC『バイオ・コンポ』を使ってMixmanの演奏をMD録音するというデモを行なった。バイオ・コンポにはMixman Studio(バイオコンポ版)がバンドルされている。

ソニーの府中克樹氏
ソニーの府中克樹氏



 最後に、Gabriel氏が来年発売する音楽CD『TONE』が紹介された。これはMixmanだけを使って制作したもので、同氏が演奏を披露。なお同氏は13日から15日まで東京秋葉原のヒロセムセン1Fで行なわれるバイオのイベント“バイオ・スクエア”でMixman実演デモを行なう。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン